アニメ『ルパン三世』50周年を記念して10月より放送される新作『ルパン三世 PART6』(日本テレビ系)より、キービジュアルが解禁された。また、ゲスト脚本家として辻真先、湊かなえ、押井守らが参加することも発表された。



【写真】TVスペシャルシリーズ第25弾『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』ビジュアル

 モンキー・パンチによる漫画をアニメ化した『ルパン三世』は、世界的大泥棒アルセーヌ・ルパンの孫であるルパン三世と、一味の次元大介、石川五ェ門、峰不二子、宿敵の銭形警部ら個性的なキャラクターが織りなすアクションアニメ。

 監督に菅沼栄治、シリーズ構成に大倉崇裕、音楽に大野雄二を迎え、新作『ルパン三世 PART6』では、ルパンをひもとく2つのキーワードでストーリーが展開する。1クール目は、〈ミステリー〉。王道かつ斬新な、謎多き物語が幕を開ける。

 各話脚本には特別ゲストとして、辻真先、芦辺拓、樋口明雄、湊かなえ、押井守など、小説界・アニメ界をにぎわす顔ぶれが参加することが発表された。

 辻は「いちばん見てほしいモンキーさんは、もういません。50年の時の流れは激しいけど、でもきっとむこうで見ててくれるだろうな。だってぼくが書いた『ルパン』だよ、絶対に面白いよ!」と、原作者のモンキー・パンチさんへ向けてメッセージを送っている。押井は「まさか、またルパンに関わるとは夢にも思っていませんでした。シリーズ構成の大倉さんが、『好きに書いてください』と言ってくれたので好きに書かせて貰いました」とコメントしている。

 キービジュアルは、キャラクターデザインを手がける丸藤広貴が描いたもの.
荒野にたたずむメインキャラクターが描かれており、今シリーズのテーマ〈ミステリー〉への扉を開くミステリアスなデザインとなっている。

 また、「ルパン三世 PART6 オリジナル・サウンドトラック 1」が1月3日に発売決定。
大野雄二が手がける「ルパン三世のテーマ」の最新アレンジver.が収録される。さらに、9月3日よりルパン三世企画展“核心と革新”が日本橋三越本店で初開催。テレビアニメ化50周年企画として、過去のテレビスペシャルシリーズ第25弾『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』が10月1日よりHuluほかで配信されることも決まった。

 アニメ『ルパン三世 PART6』は、日本テレビ系にて10月より放送。日本テレビでは10月9日24時55分より放送開始。 ゲスト脚本家陣のコメント全文は以下の通り。

■辻真先
半世紀前に『ルパン三世』を小説化したとき、モンキーさんがイラストを描いてくれました。今度は『ルパン三世』のシナリオを書きました。いちばん見てほしいモンキーさんは、もういません。50 年の時の流れは激しいけど、でもきっとむこうで見ててくれるだろうな。だってぼくが書いた『ルパン』だよ、絶対に面白いよ! だからモンキーさんも、もちろんファンのみなさんも、絶対に見てください!

■押井守
まさか、またルパンに関わるとは夢にも思っていませんでした。シリーズ構成の大倉さんが、「好きに書いてください」と言ってくれたので好きに書かせて貰いました。
責任はとれませんが、きっと大倉さんを始めとした皆さんが戦ってくれるのでしょう。この脚本を採用してくれた製作者の皆さまの英断に感謝します。

■芦辺拓
13歳でアニメ『ルパン三世』に出会ったとき、それは当時盛んだったライトで洒脱で痛快な冒険活劇のエッセンスに思えました。そして半世紀、ルパン三世はこのジャンルの唯一無⼆のものとして私を夢中にさせ続けています。ありとあらゆる面白さをのみこんできたこのシリーズを、もし書くとしたら――そうだ、もう一つ自分が愛する「探偵小説」の世界だ! ああ、深讐綿々たる怪人と名探偵は、かくてここに相まみえたのであります…。

■樋口明雄
『ルパン三世』とは昔から深い縁がありました。何しろ、デビュー作が〈ルパン三世/戦場は、フリーウェイ〉(1967年双葉文庫)。以来、ゲームブックや小説など、いくつものルパンの物語を書き続けてきました。そんな私のもとに舞い込んできたのが、TVシリーズPART6のシナリオの執筆依頼。もちろん全力を注いで書かせていただきました。最高にクールでハードボイルドなストーリーをみなさまにお届けします!

■湊かなえ
小学生の頃、毎日学校から帰って一番に見るアニメが『ルパン三世』の再放送でした。赤いジャケットのルパン世代です。
ハンサムでも、ヒーローでもないのに、かっこいい。素敵な泥棒仲間、いつも裏切られるのに憎めない美女、まるでコンビの片割れのような警部。ワクワクしながら見ていました。まさかそこに脚本家として、錚々たるメンバーの一人に加わることができるとは! 当時の自分に、自慢したい気持ちでいっぱいです。

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