アニメ『ルパン三世』50周年を記念して10月より放送される新作『ルパン三世 PART6』(日本テレビ系)より、声優キャストと第2弾PVが解禁。1971年のアニメシリーズ開始から小林清志が務めてきた次元大介役が、大塚明夫に引き継がれることが明らかとなった。



【動画】テレビアニメ『ルパン三世 PART6』第2弾PV

 モンキー・パンチによる漫画をアニメ化した『ルパン三世』は、世界的大泥棒アルセーヌ・ルパンの孫であるルパン三世と、一味の次元大介、石川五ェ門、峰不二子、宿敵の銭形警部ら個性的なキャラクターが織りなすアクションアニメ。

 新作の『ルパン三世 PART6』では、ルパンをひも解く2つのキーワードでストーリーが展開する。1クール目は〈ミステリー〉。監督に菅沼栄治、シリーズ構成に大倉崇裕、音楽に大野雄二を迎え、謎多き物語が幕を開ける。

 ルパン三世役の栗田貫一、石川五ェ門役の浪川大輔、峰不二子役の沢城みゆき、銭形警部役の山寺宏一が、約3年ぶりのテレビシリーズに挑む。そのほか、島崎信長津田健次郎、小原雅人、諸星すみれも参加する。

 そして、『ルパン三世』アニメ化50周年という節目に、次元大介役の声優が交代する。1971年のアニメシリーズ開始から唯一、初代として約50年間次元大介に命を吹き込み続けてきた小林清志から、今回ルパンファミリー初参加となる大塚明夫へとバトンが引き継がれる。

 「ルパンは俺にとって一生ものの仕事であった。命をかけてきた」と語る小林は「あとは明夫ちゃんに委ねます。頑張ってちょうだい。ただ、次元はそんじょそこらの悪党とは違うぞ。
江戸のイキというもんだ。変な話だが、次元は江戸っ子だ。明夫ちゃん、これは難しいぞ。雰囲気はJAZZにも似ているんだ」とバトンを渡す大塚にアドバイス。最後は「ルパン。俺はそろそろずらかるぜ。あばよ」と次元さながらに締めくくった。

 そんな小林からのメッセージに対し、大塚は「清志さんが50年をかけて生命を吹き込んだ次元大介は、もはや清志さんそのものだと思っています。次元大介から清志さんじゃない声が聞こえてきたらイヤです。もしかしたら誰よりも。だからこそ、そんな自分さえも納得させ得る次元大介になろうと勝手乍ら心に決めました。江戸の粋、江戸っ子、JAZZ、胸にしっかり刻んでバトン、受け取らせていただきます!」と精進を誓った。


 なお初回は、小林清志が最後に次元を演じる作品となる「EPISODE 0 ―時代―」を放送し、それ以降の放送回では大塚明夫が次元を演じる。

 第2弾PVは、50年前に放映されたテレビシリーズ1作目を彷彿とさせるエメラルドグリーンのジャケットに身を包んだルパンに、名探偵シャーロック・ホームズも登場。新たにルパンが挑む宝、その裏に秘められた真実とは。今シーズンのルパンを紐解くキーワード〈ミステリー〉の世界へと誘う、謎多き物語の一端を垣間見ることができる内容となっている。

 テレビアニメ『ルパン三世 PART6』は、日本テレビほかにて10月より放送。<小林清志&大塚明夫 コメント全文>

■小林清志
ルパンは俺にとって一生ものの仕事であった。命をかけてきた。我儘を言えば90歳までやっていたかったが残念。何とかかじりついていたかったが 無理だった。歳をとればそれなりの深みが出てくるはずだ。ただ映像とのギャップがあるか。

話は違うが以前、明夫ちゃんに聞かれたことがある。
「なぜ親父は五ェ門を辞めたんでしょう?」と。親父とは大塚周夫先輩である。答えに窮したことがある。さぞ先輩も 無念だったにちがいない。一部の方々から言われる事があるのは、次元は歳をとった、聞きづらい。当たり前だ わたしゃ齢88歳である。俺なりに努力した結果だ。

あとは明夫ちゃんに委ねます。頑張ってちょうだい。ただ、次元はそんじょそこらの悪党とは違うぞ。江戸のイキというもんだ。変な話だが、次元は江戸っ子だ。
明夫ちゃん、これは難しいぞ。雰囲気はJAZZにも似ているんだ。

最後に。これまで応援してくれた人たちにお礼を申し上げる。ありがとうございました。

ルパン。俺はそろそろずらかるぜ。あばよ。

■大塚明夫
身が引き締まりました。清志さんの想い、たしかに掴んで離さないよう精進します。

思えば僕は大魔王シャザーンで清志さんの声に出逢い、妖怪人間ベムを経て、そして次元大介に憧れました。小学5年生だったと思います。
清志さんが50年をかけて生命を吹き込んだ次元大介は、もはや清志さんそのものだと思っています。次元大介から清志さんじゃない声が聞こえてきたらイヤです。もしかしたら誰よりも。だからこそ、そんな自分さえも納得させ得る次元大介になろうと勝手乍ら心に決めました。江戸の粋、江戸っ子、JAZZ、胸にしっかり刻んでバトン、受け取らせていただきます!

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