SDN48ではセンターを務め、“小悪魔キャラ”“モテ女”としてバラエティー番組でも人気を集めた芹那。現在は女優のほか、YouTubeなどジャンルを問わない活動を見せている。

そんな彼女が2冊目となる写真集『Serina.』(ワニブックス)を刊行。グループ卒業から約10年が経ち、36歳を迎えた今の気持ちを語ってくれた。

【写真】芹那、大人の色香あふれるボディライン

◆グループ卒業から10年の成長が詰まった一冊

 「何かファンの方が喜んでくださることをしたい」との思いから生まれたという本作。これまで芹那が見せてきたグラビアやバラエティー番組でのイメージとは異なる、36歳・大人の女性の魅力が詰まった一作となっている。

――9年ぶりの写真集、拝見しました。これまでの芹那さんを想像していると、全く違う雰囲気の、あっと驚くようなカットが多く衝撃的でした。

芹那:ありがとうございます。最初お話をいただいたときは、うれしさもありつつ、“え! 私どんな写真集を出せるだろう…”って不安もありました。でも、今回はプロデューサーさんをはじめ、カメラマンさん、ヘアメイクさん、スタイリストさんとベテランの皆さんにすべてお任せして(笑)。自分は自分のコンディションだけを整えて行けばいいっていうくらいの気持ちで臨みました。

前回の写真集を出したのが20代中盤くらいだったので、それから10年が経って、私がどんなふうに過ごしてきたのか、この写真集を見ていただくと想像できたりするのかなって思うと、“あ、こういうふうに成長したんだ”って思っていただけるような10年を過ごせたかと思うので、1冊にまとめていただけて良かったと思います。

◆憧れるボディラインに変化「同世代の女性に見てほしい」

――今回の写真集に向けて、ボディメイクも大変だったんじゃないですか?

芹那: 20代のころからずっと、スレンダーな女性が好きだったんですよ。
なので、自分もスレンダーな女性になりたいっていう気持ちが強くて、そうした体づくりをやっていたんですが、いつのころからか、柔らかい丸みのある、グラマラスほどではなくても、女性らしい体が好きになってきて。そういう体になれたらいいな、自分はどうやったらそういった体づくりができるかなって、日々研究しました。

30代と言ってもアラフォーなので、写真集を出すってなったら、そういった女性像になるような写真集にしたいという気持ちがあったので、何を食べたら筋肉質じゃなく柔らかいイメージなるかとか、どこを鍛えたら体が変化するか、リンパ流すのをやってみたり…。最終的にはとにかくウエストのくびれとヒップアップ、あと、胸元の姿勢をやることで、体のラインをきれいにしようっていうイメージでしたね。

――そうした頑張った成果は、女性にも見てほしいですね。

芹那:そうなんです! 同世代の女性に一番分かってもらえるかなって。同じくらいの世代の人たちも、昔は痩せてたらいいって思っていたかもしれないけど、最近そうじゃないって気付いてる人も多いんじゃないかと思うんです。アラフォーになって、痩せにくくなったとか、体の変化が出てきてしまう年齢だと思うんですけど、それを逆に生かして、キレイになっていけるものなんだって思うんですよ。同年代の女性には、そうした女性に生まれてきた楽しみを一緒に味わって過ごせるといいなって思います。

◆大胆カット挑戦でファンからの反応に心配も

――収録カットで、お気に入りのカットはありますか?

芹那:お尻のアップの写真があるんですけど、これは撮られることを意識せず、自由に泳いでいる時に撮ってくださった写真なんです。顔も映ってなくて、表情とかも分からないですけど、自分的には自分らしいなって(笑)。お尻もチャーミングに映っているなって。


――なかなかセクシーなカットがたくさんですが、ファンの皆さんからの反響はいかがですか?

芹那:今までと違う雰囲気だったので、ずっと応援してくれていたファンの人たちが好きじゃなくなったらどうしようっていう気持ちもあったんですけど…。たぶん10年前にこれを撮っていたらビックリしちゃったかもしれないですが、10年経って、みんなも年を重ねて、当時とは違う見方だったり感想だったりを聞けて、ホッとしたというか。(年齢を重ねたのは)自分だけじゃなかったんだなって(笑)。

◆自分のことを好きだって思える時間を過ごせている

――SDN48卒業から10年目。この10年を振り返るとどんな印象ですか?

芹那:その前の10年と比べたら、何倍なの?っていうくらい詰まっていて、長かったとは感じないですが、いっぱいいろんなことがギュッとして、あんなこともあった、こんなこともあったっていう10年だったかな。

――その中で、ターニングポイントのような出来事はありましたか?

芹那: 5年くらい前とかは、このまま時間を過ごしてしまって大丈夫かなって思っていたんですけど…。そこから、自分はどういうことが好きなのか、どういうことを大切にしたいのかっていうのを考える時間が増えて、軌道修正できたというか…。ターニングポイントを挙げるなら、なりたい自分になっていないって気づいたことかもしれません。大きなターニングポイントがあったというより、毎日毎日自分のことを好きになりたいというための時間を使えているかなって思います。

――なるほど。現在36歳を迎えられて、これからどんな女性になっていきたいというビジョンはありますか?

芹那:感謝の気持ちは絶対持っていたいと思うし、周りの人たちのことを尊敬できる目も持っていたいですね。そういうことをちゃんと知れる大人になりたいです。
ちゃんと大人になりたい(笑)。

お仕事でも、今までとは違う自分が待っているのかな?って楽しみにしています。今回の写真集を見て、これまでしたことのないタイプの演技が求められるお芝居のお話が来たりしたらうれしいですね。

これからも自分が自分のことを好きだって思える時間を過ごしている姿を見ていただけたらうれしいなって思うので、これからも、応援して支えてくださっている方のことを第一に思って過ごしていきたいなって思います。

――今、充実されているんですね。

芹那:はい! バラエティー番組にたくさん出させて頂いた、あのころの時間を過ごせたから今できていることも多いですし、あのころ支えてくれてた人がたくさんいるので、感謝の気持ちは絶対忘れたくないと思うし、恩返しもしていきたいと思いますね。そういう時間があったということは忘れず過ごしていきたいです。自分が自分のペースで、心削れず幸せに過ごせる時間は大事に、これからも過ごしてしていきたいと思っています。(取材・文:編集部 写真:高野広美)

 芹那写真集『Serina.』は、ワニブックスより発売中。価格は3300円(税込)。

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