現地時間12月13日、第79回ゴールデン・グローブ賞のノミネートが発表された。テレビの部では、世界的なメディア企業を経営するロイ家一族の愛憎を描く『キング・オブ・メディア』が最多となる5部門にノミネート。世界で大旋風を巻き起こしたNetflixの『イカゲーム』もドラマ部門作品賞、男優賞、助演男優賞で候補入りした。【写真】『イカゲーム』フォトギャラリー 放送局別に見ると、映画の部を含めNetflixが17ノミネートでトップ。テレビの部のみに絞ると、『キング・オブ・メディア』を擁するHBO/HBO Maxが10ノミネートを獲得し、トップだった。 ◆批判噴出…改革が求められるゴールデン・グローブ賞 ゴールデン・グローブ賞は、例年ならばアカデミー賞の行方を占う前哨戦として注目を集める重要な賞のひとつ。しかし今年はじめに、主宰するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)に所属する約90名の会員のうち、アフリカ系が1人もいなかったことが明るみに出て、会員の多様性の欠如と、それによる評価基準の偏りが疑問視されていた。 これを受け、大手スタジオや有名俳優らが、問題が是正されるまで参加の拒否を表明し、テレビ放送を予定していた米NBCは、今年の放送を取りやめることを発表している。 対してHFPAは、今回のノミネーション発表に先立つ10月に、新たに21人の新会員を迎え、問題に対処していることをアピール。放送は行わないものの、現地時間1月9日に授賞式を行うことを発表している。 <テレビの部>候補者・候補作品は以下の通り。●作品賞(ドラマ)『Lupin/ルパン』『ザ・モーニングショー』『POSE/ポーズ』『イカゲーム』『キング・オブ・メディア』●女優賞(ドラマ)ウゾ・アドゥーバ 『イン・トリートメント』ジェニファー・アニストン 『ザ・モーニングショー』クリスティーン・バランスキー 『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』エリザベス・モス 『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』MJ・ロドリゲス 『POSE/ポーズ』●男優賞(ドラマ)ブライアン・コックス 『キング・オブ・メディア』イ・ジョンジェ 『イカゲーム』ビリー・ポーター 『POSE』ジェレミー・ストロング 『キング・オブ・メディア』オマール・シー 『Lupin/ルパン』●作品賞(コメディー/ミュージカル)『THE GREAT~エカチェリーナの時々真実の物語~』『Hacks(原題)』『マーダーズ・イン・ビルディング』『Reservation Dogs(原題)』『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』●女優賞(コメディー/ミュージカル)ハンナ・エインビンデル 『Hacks(原題)』エル・ファニング 『THE GREAT~エカチェリーナの時々真実の物語~』イッサ・レイ 『インセキュア』トレイシー・エリス・ロス 『ブラッキッシュ』ジーン・スマート 『Hacks(原題)』●男優賞(コメディー/ミュージカル)アンソニー・アンダーソン 『ブラッキッシュ』ニコラス・ホルト 『THE GREAT~エカチェリーナの時々真実の物語~』スティーヴ・マーティン 『マーダーズ・イン・ビルディング』マーティン・ショート 『マーダーズ・イン・ビルディング』ジェイソン・サダイキス 『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』●作品賞(リミテッド・シリーズ&テレビムービー)『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』『Impeachment: American Crime Story(原題)』『メイドの手帖』『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実』『地下鉄道 ~自由への旅路~』●女優賞(リミテッド・シリーズ&テレビムービー)ジェシカ・チャステイン 『ある結婚の風景』シンシア・エリヴォ 『ジーニアス:アレサ』エリザベス・オルセン 『ワンダヴィジョン』マーガレット・クアリー 『メイドの手帖』ケイト・ウィンスレット 『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実』●男優賞(リミテッド・シリーズ&テレビムービー)ポール・ベタニー 『ワンダヴィジョン』オスカー・アイザック 『ある結婚の風景』マイケル・キートン 『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』ユアン・マクレガー 『HALSTON/ホルストン』タハール・ラヒム 『ザ・サーペント』●助演女優賞ジェニファー・クーリッジ 『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』ケイトリン・デヴァー 『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』アンディ・マクダウェル 『メイドの手帖』セーラ・スヌーク 『キング・オブ・メディア』ハンナ・ワディンガム 『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』●助演男優賞ビリー・クラダップ 『ザ・モーニングショー』キーラン・カルキン 『キング・オブ・メディア』マーク・デュプラス 『ザ・モーニングショー』ブレット・ゴールドスタイン 『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』オ・ヨンス 『イカゲーム』