モデルで女優の西内まりやが、自身の28歳の誕生日に8年ぶりとなる写真集『月刊西内まりや』を発売する。「初心に戻り、生まれ変わる気持ちで挑みました」と新たなスタートを決意したのは、「ここ数年で自分を見つめ直したことで幸せの感じ方、仕事の向き合い方も変わった。
【写真】西内まりや、圧巻のスタイル!
◆無邪気な表情から挑発的な顔まで 両極端の素顔を切り取られた
「事務所を独立して、30歳も手前になり、いろいろな意味で自分の再スタートの時期だと思っています」と現在地を語る西内は、「心のバランス、仕事とプライベートのバランスもとてもいい状態。隠さず、今の自分のありのままを残しておきたいと思いました。すべてをさらけ出すことに怖さも感じましたが、どのように写るのか興味もありました」と前のめりで撮影に臨んだという。
写真家ND CHOWとタッグを組み、西内が縦横無尽に駆け回る素顔が捉えられた。「キメた表情を撮っていただくファッション撮影とは違って、今回は素顔が出た瞬間が切り取られている。隙あらば撮る!といった感じです(笑)。海での撮影は後半の予定だったのですが、撮影開始直後から“もう入っちゃおう!”と言ってNDと二人で海へ入り撮影が始まりました」と開放感たっぷりの撮影を述懐。
ロケ地となったのは、ビーチや都会のホテル。「私は福岡生まれで、海のそばで伸び伸びと育ちました。海での撮影では自然と、子どもの頃のままの無邪気な表情が出た」と明かしつつ、都会の撮影では「13歳で上京し仕事を始め、都会の中でいろいろな思いの中がむしゃらにもがき続けてきました。
また「ここまでセクシーな写真を撮っていただいたのも初めて」との告白も。「着ているものを徐々に脱いでいくという撮影に挑戦しました。夕日や海、風が包み込んでくれる感覚があって心地よく、ナチュラルな気持ちでカメラマンNDに委ね撮影してもらいました。30に向けて20代後半の今だからこそ撮れる写真でもあって、今のありのままの私を見てもらえたら」と今回の写真集は、彼女の決意表明にもなった様子だ。
◆どんな自分も愛そうと思えるようになった
2007年、中学2年生のときにファッション誌『ニコラ』でモデルデビューし、女優、歌手としてもぐんぐん活躍の場を広げてきた。華やかに見える芸能活動の裏では、「手の抜き方がわからなくて、自分を追い込んでしまっていた時期もある」と打ち明ける。
「13歳で上京して、自分で自分のことをまだわかっていない年頃から期待に応えなきゃと少し無理をして、“憧れられる西内まりや”を作っていたのかも知れません」。西内は次第に「余裕のない自分を責めて、自分のことを嫌いになってしまっていた」という。そんなある日、西内は「今日から生まれ変わろうって鏡の中の自分に話しかけたんです」とにっこり。
◆悔しいこと、悲しいことも、表現者としての学びになる
「がむしゃらになっていた時期には成功やお金、名誉に目が向いてしまっていた。でも幸せって家族や友達と過ごす何気ない時間にもあって。ありのままの自分を愛せると周りの人たちにもたくさんの愛を注げる。心と身体のバランスはとても大事だと気付きました」と今の彼女の心には清々しい風が吹いている
女優復帰作となったNetflixオリジナルドラマ『全裸監督シーズン2』では、武正晴監督からありがたい言葉をもらった。「武監督が、“まだ20代だろう。結婚して、子どもを産んで母親の気持ちがわかったら、そういった役だってできる。これは一生できる仕事なんだよ”と言ってくださった。悔しい思いや悲しい感情も、表現者としての学びになっているのならば、無駄なことは何もない。そう思うと、怖いものがなくなって。
『月刊西内まりや』は、小学館より発売中。価格は3300円(税込)。