北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が12日、羅津(ラジン)造船所で行われた駆逐艦の進水記念式に出席した。朝鮮中央通信が伝えた。

同通信が公開した写真から、娘が同行したことがわかる。

駆逐艦は4月25日に1番艦が進水した5000トン級「崔賢(チェヒョン)」級の2番艦で、清津(チョンジン)造船所で5月21日に進水式が行われたが、船体が横倒しになる事故を起こした。その後、直立に戻されて羅津造船所に移動し、今回の進水記念式の運びになった。

進水記念式には、朝鮮労働党、政府、軍部の幹部をはじめ、艦船工業部門の労働者、科学者、技術者、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の海軍将兵、駆逐艦の指揮官、海兵、金正淑(キム・ジョンスク)海軍大学の教職員、学生らが参加した。

労働党中央委員会の趙春龍(チョ・チュンリョン)書記が進水記念の辞を述べ、「金正恩総書記の精力的な指導によって、1年半足らずの短期間に2隻の大型多目的駆逐艦を建造する驚異的な出来事が起きたとし、「敬愛する金正恩総書記が導き、堅忍不抜の闘争過程に得た大事な経験と教訓があるので、朝鮮の艦船工業はより素晴らしい成果を創造する」と強調した。

党中央軍事委員会の命令によって駆逐艦は「姜健(カンゴン)」号と命名された。

金正恩氏は姜健号に乗船し、艦の船首、船尾の甲板を見回り、「駆逐艦の建造と原状復元に貢献した艦船工業部門の科学者、技術者、労働者たちに会って激励した」という。

金正恩氏は記念演説を行い、「世界的な海軍力の建設を目的としたわれわれの膨大な艦船建造計画が最も正確に速いペースで推進されていることを見せている」と述べた。

また、「単なる無責任感、非科学的な経験主義のために国家の尊厳と権威を一瞬にして失墜させた荒唐無稽な曲折はあったが、いかなる難関も海軍戦力強化の重大な道のりは決して遅らせることはできなかった」と、事故から復旧までの過程に言及。

つづけて「来年から『崔賢』級、またはそれ以上のクラスの駆逐艦を毎年2隻ずつ建造し、作戦水域に配備する」と宣言した。

その後、姜健号の進水を記念する公演が行われた。

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