北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が17日、訪朝したロシア連邦安全理事会のセルゲイ・ショイグ書記長と会談した。朝鮮中央通信が伝えた。
ショイグ氏が訪朝し、金正恩氏と会談するのは今年に入って3回目となる。
会談では、「朝露間の包括的戦略パートナーシップ条約の締結が持つ重要な意味が再び評価され、最近の数週間、両国の国家元首たちが親書交換を通じて合意した重要問題を履行する上での当面の協力事項と展望計画が深く議論された」「クルスク地域解放作戦で朝鮮人民軍部隊の軍人たちが発揮した英雄的偉勲を末永く伝えるための一連の構想と計画が討議され、合意した」と同通信は伝えた。
金正恩氏は、「特殊軍事作戦とクルスク州の現況に対する正確な理解から発して、両国間の条約の範囲内で朝鮮民主主義人民共和国が協力する内容を確定し、関連計画を受諾したし、必要な協力方案を具体的に討議した」という。
そのうえで、「朝ロ両国間の包括的戦略パートナーシップ条約の締結1周年に際して、尊敬するウラジーミル・V・プーチン同志と全てのロシア人民に送る朝鮮人民の崇高な敬意と兄弟のあいさつを伝え、強大なロシアの前途にいつもさらなる勝利と繁栄、幸福があることを願った」という。
なお、ロシアのタス通信によると、金正恩氏はウクライナに一時占領されたロシア西部クルスク州へ地雷除去のために工兵1000人、軍事インフラ再建のため建設要員5000人の合計6000人を追加で派遣すると決定したという。