北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が24日、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の給養基地(※兵隊に食事を提供する場所)を訪れて水田ナマズ養殖の実態を確認した。朝鮮中央通信が伝えた。
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員、政府、武力機関の幹部らが同行した。
同通信によると、この給養基地では「工業的な養殖法に比べて増量率を高めて1ヘクタール当たり70トン以上のナマズ」を生産し、「肥料や農薬を全く使わず低収穫地の水田で1ヘクタール当たり10余トンの籾米を収穫する成果を収めた」という。
金正恩氏は、「専門ナマズ工場でもない単位でわずか数人の従業員と家族で養殖を始めてから3年という短期間に、水田養魚に関する科学研究および生産を結合させて経済的効率と科学技術的保証を実証した」と評価しながら、「この分野で飛躍を遂げるためには個別の機関の成果と経験を導入することにとどまらず、われわれの方式の水田養魚法に関する科学的な理論を定立し、それを規範化、標準化すべきである」と主張した。
また、ナマズ、小麦、ニンニク、籾米の生産見込みを聞きながら、「わが党が重視する養魚を通じた有機農法の導入で実践的なモデルを創造した」と激励した。
そのうえで、「各級指導幹部がまず水田養魚に関する豊かな知識を身につけるのが重要である」と強調した。