北朝鮮のの金正恩総書記26日、朝鮮戦争の休戦を記念する「戦勝節(7・27)」を迎え、祖国解放戦争勝利記念館を訪問するなど、記念行事を主導した。記念館視察には党・政府・軍の幹部らが同行し、金日成主席の軍事的業績と「戦勝精神」の継承を誓った。
記念館では、金日成主席の立像に金正恩氏名義の花籠が献じられ、館内の展示室を視察。金総書記は「戦勝は金日成主席の卓越した軍事戦略と、人民の不屈の愛国精神によるものである」と述べ、「戦勝業績は世紀を超えて国家の礎となっている」と強調。記念館を「革命の宝庫」と称し、後世への教育強化を指示した。
また、同日には模範的訓練成果をあげた朝鮮人民軍第4軍団第28歩兵師団第16砲兵連隊の将兵たちと共に、記念館で記念撮影を行った。金総書記は「平時には訓練に秀でた者こそ英雄である」と称え、「戦勝世代の精神を引き継ぎ、無慈悲な砲火で勝利の突破口を開く精鋭砲兵として準備せよ」と激励した。
同日、金総書記は祖国解放戦争参戦烈士墓を参拝し、参戦老兵と共に烈士の墓碑を巡った。献花と弔砲の後、「烈士たちの功績は未来永劫輝く思想的・精神的財産であり、我々の不敗の力である」と語ったうえで、「彼らの犠牲に報いるため、世界一の強国を築くのが我々の責務だ」と訴えた。
さらに、金総書記は平壌市内の友誼塔も訪れ、中国人民志願軍烈士に哀悼を示した。自らの名義で花輪を捧げ、「中国人民志願軍の功績を永遠に忘れない」と述べ、中朝の戦時同盟の記憶を改めて強調した。
一連の行事を通じて金正恩氏は、金日成主席の「戦勝遺産」の思想的継承と、人民軍の戦闘精神強化を軸に「反帝・反米対決戦での勝利」を掲げ、国威発揚と内部団結を強調。北朝鮮国内ではこの日、戦勝節を記念する花火が打ち上げられ、全国的な祝賀ムードが演出された。
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