北朝鮮とロシアの首都を結ぶ平壌-モスクワ直行便の運航が28日、正式に再開された。再開は30年以上ぶりとされる。
同通信によると、モスクワから出発した再開初便は同日、平壌国際空港に着陸。機体は歓迎のしるしとしてアーチ状の放水を受けながら、ターミナル前に進入した。到着を記念した式典には、北朝鮮とロシアの高官らが参加した。
北朝鮮側からは、朝露政府間貿易経済・科学技術協力委員会の北朝鮮側委員長である尹正浩(ユン・ジョンホ)対外経済相をはじめ、外務省や国家航空総局の関係者、空港職員らが参列。ロシア側からは、同委員会のロシア側委員長を務めるアレクサンドル・コズロフ天然資源環境相とその一行、駐朝ロシア大使館のアレクサンドル・マツェゴラ特命全権大使、ロシア航空の乗務員らが出席した。
式典でコズロフ氏は、「直行便の再開は大変名誉であり、両国間の交通・運輸分野での協力が強化されていることを物語る」と述べた。また、金正恩国務委員長とウラジーミル・プーチン大統領の間で新たに結ばれた戦略的パートナーシップ条約に触れ、「今日、両国民は双方向の友好関係の進展を肌で感じている」と強調した。
これに対し尹氏は、「モスクワ-平壌直行便の再開は、発展著しい朝露友好関係の明白な証しである」と述べ、今回の訪朝団を温かく迎えた。また、「両国首脳の高い志に基づき、今後の経済協力が実質的な成果を挙げ、両国民の福祉に貢献することを期待する」と語った。