北朝鮮のミサイル総局と化学材料研究院は8日、炭素繊維複合材料を用いた高出力固体燃料エンジンの地上噴出試験を実施した。朝鮮中央通信が伝えた。

試験は開発工程における最終段階であり、金正恩総書記自らが視察したと報じている。

北朝鮮当局によれば、今回の試験は同型エンジンとして9回目で、最大推進力は1971kNに達したという。ミサイル総局は「開発の最終検証を終えた」と強調し、核戦略武力の強化における「画期的成果」と位置付けた。

同時に、国家は化学材料研究院の院長や固体エンジン研究所の所長に対し国家表彰を授与する政令を批准。金正恩氏は「高出力炭素繊維固体エンジンの開発は、国防技術現代化事業における最も戦略的成果であり、核戦力拡大の重要な転換点を告げる」と称賛した。

試験には朝鮮労働党中央委員会軍需工業部の金正植第1副部長、ミサイル総局長、ミサイル研究院長ら政権幹部のほか、研究者や技術者らが多数立ち会ったとされる。

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