北朝鮮の首都・平壌の万寿台議事堂で9月20日、21日にかけて最高人民会議第14期第13回会議が行われた。朝鮮中央通信が伝えた。
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員の朴泰成Uパク。テソン)内閣総理と崔龍海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長や党、政府、軍部の幹部と国務委員会委員、書記長らが登壇した。
会議では次のような議題が上程された。
(1)朝鮮民主主義人民共和国穀物管理法を審議・採択することについて
(2)朝鮮民主主義人民共和国知的所有権法を審議・採択することについて
(3)朝鮮民主主義人民共和国都市経営法執行の検閲・監督状況について
会議では各議題が討議され一致可決で採択された。
2日目会議では金正恩氏の重要演説が行われた。
同通信の報道全文は次のとおり。
朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第13回会議
【平壌9月22日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第13回会議が9月20、21の両日、平壌の万寿台議事堂で行われた。
会議は、全国の人民が歴史的な朝鮮労働党第8回大会が示した国家経済発展5カ年計画の全ての課題を立派に完結し、党創立80周年と第9回党大会を祖国の歴史に特記すべき画期的な成果をもって迎えるための総進軍を一層加速化している時期に招集された。
会議には、最高人民会議代議員とオブザーバーとして党中央委員会、最高人民会議常任委員会、内閣、省、中央機関、武力機関をはじめとする中央と地方の当該の幹部が参加した。
朝鮮民主主義人民共和国国旗掲揚式が行われた。
最高人民会議代議員は、国政の主人、人民の代表として国家の主権と人民の利益を確固と擁護し、共和国憲法を徹底的に守護し、社会主義制度を固く守り、一層打ち固めるための闘いに献身・奮闘する盟約を込めて聖なる国旗を仰いで崇高な敬意を表した。
朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員である朝鮮民主主義人民共和国の朴泰成内閣総理と朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員で朝鮮民主主義人民共和国国務委員会第1副委員長である最高人民会議常任委員会の崔龍海委員長をはじめとする党と政府、軍部の幹部と国務委員会委員、最高人民会議常任委員会副委員長、書記長、委員が幹部壇に登壇した。
会議では、議題の討議に先立ち、最高人民会議議長を召還した。
最高人民会議の運営規定に従って最高人民会議の副議長であるメン・ギョンイル代議員が会議を司会した。
開会が宣言されると、朝鮮民主主義人民共和国国歌が奏楽された。
朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第13回会議には、次のような議題が上程された。
第一に、朝鮮民主主義人民共和国穀物管理法を審議・採択することについて
第二に、朝鮮民主主義人民共和国知的所有権法を審議・採択することについて
第三に、朝鮮民主主義人民共和国都市経営法執行の検閲・監督状況について
会議では、最高人民会議常任委員会の副委員長である姜潤石代議員が第1議題と第2議題に対する報告を行った。
報告者は、本最高人民会議が朝鮮労働党の穀物政策を受け止め、人民の食生活の向上と直結した穀物管理事業を改善するために朝鮮民主主義人民共和国穀物管理法を審議・採択するようになるとし、法草案の内容を章別に解説した。
また、知的所有権法の草案には、知的所有権事業に対する国家的な整然とした指導システムをより強固なものにし、知的所有権保護制度を一層強化して知的創造力の絶え間ない増大と積極的な活用で全面的国家興隆を早めるための法的要求と実践的問題が規制されていると述べた。
最高人民会議常任委員会は、朝鮮民主主義人民共和国穀物管理法の草案と朝鮮民主主義人民共和国知的所有権法の草案を本最高人民会議の審議に提起した。
キム・グァンジン代議員、キム・ソンイル代議員、キム・チョルウォン代議員、ユン・チュンファ代議員が第1議題に対する討論を行った。
討論者は、敬愛する金正恩総書記が地方が画期的に発展し、全面的に興る新時代をより早く、同時多発的に開くための闘いで穀物管理事業が持つ意義と重要性を洞察し、市・郡穀物管理所の建設を3大必須対象建設の一つとして「地方発展20×10政策」に含め、国家が責任を持って実行するよう重要措置を取ったとし、新たな穀物管理法の採択は地方人民の福利を実際的に増進させようとするわが党の決心と意志を法化するものであると述べた。
また、法草案に穀物の買い付けと保管、加工、供給および販売、消費に関する諸般の問題が具体的に規制されることで、総合的で一体化した穀物管理システムの確立を法的に確固と保証できるようになったと肯定し、これを全的に支持・賛同した。
第2議題について討論したキム・ソンビン代議員、リ・ミョングク代議員、方頭燮代議員、パク・ミョンホ代議員、朴志民代議員、リ・グクチョル代議員は、知的所有権事業に対する整然たるシステムと秩序を樹立して知的所有権保護制度を強化することは、広範な勤労大衆が技術の開発と創造に主人らしく参加するようにし、知識と技術をもって働き、社会的進歩と発展に寄与する人々、科学技術人材に実際の利益が与えられるようにして、全国に新しい技術、新しい製品の開発熱風を巻き起こし、生産力を増大させる上で重要な意義を持つと一致して認めた。
討論者は、新たに採択される知的所有権法の要求を正確に順守して社会主義経済建設を促し、科学と技術、文化の発展を促進させることに大いに寄与する決意を披歴した。
会議では、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議の法令「朝鮮民主主義人民共和国穀物管理法を採択することについて」「朝鮮民主主義人民共和国知的所有権法を採択することについて」が全会一致で採択された。
会議は、第3議題として朝鮮民主主義人民共和国都市経営法執行の検閲・監督状況について討議した。
最高人民会議常任委員会の書記長である高吉先代議員の報告に続いて、任景栽代議員、崔希太代議員、チェ・ミョンス代議員、チョ・ギルニョ代議員が討論した。
報告と討論では、壮大な創造と変革で首都と地方、都市と農村の様相が先進文明国の体裁にふさわしく一新されている今日の現実に、都市経営事業が追いつけずにいる原因が分析・総括された。
代議員は、革新的な活動態度と役割で都市経営事業を画期的に改善・強化していく意志を表明し、都市経営法の執行を一層しっかり保証するための建設的な意見を提起した。
内閣総理の朴泰成代議員が提起された意見に対する対策案を発表した。
会議は、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議の決定「朝鮮民主主義人民共和国都市経営法を徹底的に執行することについて」を一致可決で採択した。
最高人民会議第14期第13回会議の2日目の会議では、国家元首の重要演説が行われた。
朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志が、共和国政府の重要政策方向を宣明するために会議場に姿を現すと、全ての代議員は人民大衆第一主義の崇高な思想と非凡な指導で偉大な勝利と世紀的変革を遂げ、わが国家の全面的隆盛期を開いている金正恩総書記を仰いでとどろく「万歳!」の歓呼の声を上げた。
金正恩総書記は演説で、最高人民会議が憲法が付与した使命と権限に立脚して、自己の活動を責任を持って行っていることに謝意を表し、今年の9カ月期間に人民経済の全般で収められた質的な発展成果を概括し、朝鮮半島と周辺の情勢推移を厳正に分析しながら、共和国政府の原則的な対米・対韓立場を宣明した。
金正恩総書記は、人民から国政を委任され、人民のために働くことを決意した代議員が共和国の隆盛と人民の理想実現のためにより積極的に、献身的に奮闘していくよう熱烈に呼び掛けた。
社会主義偉業を成し遂げるための崇高な使命感と、祖国と人民に対する偉大な奉仕精神で満ちた金正恩総書記の演説に接した全ての代議員は、熱狂的な拍手と歓呼で国家元首の施政方針に全面的な支持・賛同を表した。
最高人民会議第14期第13回会議で行った金正恩総書記の歴史的な演説は、わが人民が信念で選択した社会主義の不変の進路に沿って特有の英雄主義と百折不撓の気概、果敢な闘争精神をより強く発揮し、国家発展の新しい段階を確信に満ちて切り開けるようにする不滅の国家建設大綱である。
朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第13回会議は、偉大な金正恩総書記の思想と偉業を忠実に支えて尊厳ある共和国の全面的興隆を早めるための聖なる闘争の先頭に立ち、人民が与えた責務を全うするという参加者の並々ならぬ覚悟と高い政治的熱意の中で自己の活動を成功裏に終えた。---