「手作業よさようなら」北朝鮮、建設現場に重機投入
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北朝鮮当局が地方での軽工業工場の建設を加速させるため、軍の建設部隊に大量の重機を投入しているという。平安南道の複数の建設現場では中国製を中心とした近代的な重機が相次いで配備され、金正恩総書記が最重要政策に位置づける「地方発展20×10」を後押しする象徴的事業として宣伝されている。

デイリーNK内部情報筋によると、平城市では先月末、地方での工場建設を目的に新たに編成された軍所属の「124連隊」に対し、重機を正式に引き渡す「重装備授与式」が行われた。今年に入り同様の授与式はすでに4回目で、当局が地方工業の立て直しに軍を本格動員している実態がうかがえる。

北朝鮮の建設現場などでは、装備の不足から、兵士や労働者が手作業で重労働を強いられるケースが多い。そのため、施工の不徹底による事故や、安全対策の欠如による事故が頻発してきた。

現場では「これからは手ではなく機械で国を建設する」とのスローガンが響き渡ったとも伝えられる。授与された重機はその後、建設部隊の軍人に引き渡され、軍側は「党の信頼に実績で応える」と誓いながら運転キーを受け取ったという。

今回提供された重機の多くは、中国の大手メーカーであるSANY、XCMG、SDLG製とされ、一部は北朝鮮技術者が独自に改造した「千里馬型」や「烽火型」と呼ばれるモデルも含まれるという。現地関係者は、これらの重機が「中国側の支援により現場へ投入された」と説明しており、当局は両国の建設分野における協力の成果だと強調した。

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