北朝鮮当局が12月に入り、「白頭の烈風精神」を掲げながら全国的な革命伝統教育の強化に乗り出している。朝鮮労働党機関紙・労働新聞は連日、厳寒期の白頭山(ペクトゥサン)地域での精神修養を大々的に報じ、金正恩総書記の6年前の軍馬行軍を「革命精神高揚の契機」とする宣伝を展開している。
しかし、実際の現場では金正恩氏が訴える「革命精神」とはかけ離れた行為が蔓延していると、韓国の独立系メディア「サンドタイムズ(ST)」が報じている。幹部らが白頭山を訪れるたびに女性を呼び出して酒宴を開き、酒池肉林に溺れているという。革命の聖地と称される白頭山が、権力層の偽善と享楽の巣窟へと堕して久しいとの指摘だ。
労働新聞は1日付の社説で、金委員長の6年前の軍馬行軍を改めて大きく取り上げ、「あの日の崇高な意を奉じ、全国が白頭山へと向かっている」と主張。金正恩氏が「(幹部は)白頭山の雪道も誰より先に切り開かなければならない」と指示したとし、今年11月から始まった冬季踏査には100以上の団体が白頭山革命遺跡地を訪れたと報じた。
だが、踏査現場の裏側では幹部の逸脱と腐敗が横行しているという。STによれば、北朝鮮の司法機関出身で踏査管理局を担当していた脱北者イ・ジョンウ氏(仮名)は、「幹部らが白頭山に来ると毎晩のように事件や醜聞が発生し、その処理に追われた」と証言した。
踏査管理局は特権機関として知られ、配属には強力なコネや多額の賄賂が必須とされる。STによれば、女性職員の選抜には長年にわたり「美貌」が基準となっており、これが不祥事の温床になってきたという。
イ氏は、幹部の多くが昼は「革命精神」を演出しながら、夜には女性を招いた「金正日式の喜び組パーティー」に明け暮れていたと証言している。
こうした行為は言うまでもなく、金正恩氏の命令を無視した「逸脱行為」だ。管理局にはこうした行為を取り締まる保安要員も配置されているが、層部で事件を縮小・隠蔽する場合が多く、大部分は報告書だけを作成したまま終結したという。
別の元高位幹部出身の脱北者も、STに対し「踏査行軍の映像はすべて演出で、宿営地は夜になると享楽の場に変貌するのが日常」と証言した。
北朝鮮事情に詳しい情報筋はSTに、「北朝鮮は冬になると白頭山を利用して忠誠心教育を強調するが、幹部にとっては酒池肉林の聖地だ。こうした二重的行動こそ体制の脆さと矛盾を露呈している」と述べている。








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