北朝鮮当局が12月に入り、「白頭の烈風精神」を掲げながら全国的な革命伝統教育の強化に乗り出している。朝鮮労働党機関紙・労働新聞は連日、厳寒期の白頭山(ペクトゥサン)地域での精神修養を大々的に報じ、金正恩総書記の6年前の軍馬行軍を「革命精神高揚の契機」とする宣伝を展開している。
しかし、実際の現場では金正恩氏が訴える「革命精神」とはかけ離れた行為が蔓延していると、韓国の独立系メディア「サンドタイムズ(ST)」が報じている。幹部らが白頭山を訪れるたびに女性を呼び出して酒宴を開き、酒池肉林に溺れているという。革命の聖地と称される白頭山が、権力層の偽善と享楽の巣窟へと堕して久しいとの指摘だ。
今のところ、こうした行為は権力者どうしの馴れ合いや乱れ飛ぶワイロによりもみ消されているようだ。しかしひとたび最高指導者の不興を買えば、当事者らの首は”物理的に”飛ぶことになりかねない。
東亜日報記者で脱北者でもあるチュ・ソンハ氏は自身のブログで、1995年に11人もの高位幹部が「性の狂宴」を摘発され処刑された事件について伝えている。
処刑されたのは、朝鮮労働党江原道(カンウォンド)委員会の組織担当書記、チョン・ドンチョルをはじめとする地方幹部たちだ。
東海岸にある江原道の元山(ウォンサン)は、海路で祖国訪問する在日朝鮮人の玄関口になってきたこともあり、複数の休養所(リゾート宿泊施設)がある。その中の「3閣」と呼ばれる施設が、張成沢・崔龍海氏とその取り巻き一派のアジトになっていたという。
彼らはそこへ夜な夜な女性を連れ込み、一夜を共にしていた。女性には外貨や、朝鮮労働党への入党などの「褒美」が与えられた。
しかしチュ・ソンハ氏は、「彼女らを売春婦と見るのは正しくない」と強調する。
そしてあるとき、国家安全保衛部(秘密警察)を通じて彼らのやりたい放題が金正日氏に報告され、11人が処刑される運びとなった。
だがそもそも、幹部たちの行状は金正日氏を見習ったものだ。彼の父(金正恩氏の祖父)である故金日成主席の時代には、幹部たちの性的スキャンダルは厳罰の対象だったと、チュ・ソンハ氏は説明する。それを「不問」にしたのが、誰よりも乱れた生活を送っていた金正日氏だったのである。








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