北朝鮮の金正恩総書記が2026年の新年を迎え、ロシアに派遣された軍将兵の家族らと面会していたことが分かった。朝鮮中央通信が1日付で報じた。

韓国の国家情報院は、派兵に伴う北朝鮮兵士の戦死者がすでに約2000人に上ると推定しており、長期化する派兵への国内不満を抑え込む狙いがあるとみられる。

報道によると、金氏は昨年末、平壌・綾羅島にある「5月1日競技場」で開かれた新年慶祝行事に出席し、ロシアに派遣された将兵の家族らと直接面会した。金氏は「この祝典の場に立つと、海外作戦部隊の指揮官や戦闘員たちへの思いがいっそう募る」と述べ、「愛する人々が無事に任務を終え、帰還することを皆で願おう」と語りかけた。

さらに家族らと記念撮影を行い、「この写真を見れば、前線の指揮官たちも大いに喜ぶだろう」と強調。派兵部隊への「配慮」を演出した心理工作と言える。

国家情報院によると、ロシア派兵に伴う北朝鮮兵の戦死者はすでに約2000人に達するとみられる。一方、北朝鮮はこれまでに行われた1、2回目の表彰式で、戦死者を約350人と公表しており、実態との乖離が指摘されている。

金氏はまた、派兵部隊の将兵に向けて新年の祝電も送り、「党と人民の心の中で最も大切な場所には、祖国の誇り高き息子たちである同志たちがいる」と強調。「一日も早く、すべての海外作戦部隊の将兵と熱く再会できることを願っている」と述べた。

そのうえで、「同志たちの献身的な闘争によって、朝鮮とロシアの戦闘的友誼と不敗の同盟関係はいっそう強固になっている」とし、「同志たちの背後には平壌とモスクワがある」と強調した。

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