北朝鮮・慈江道(チャガンド)で、新年に入ってから密造酒(密酒)生産に対する取り締まりが急激に強化され、住民の生活をさらに追い詰めている。農業条件が厳しく外部物資の流入も乏しい同地域では、密酒が長年にわたり住民の重要な生計手段となってきたが、中央の一律的な方針に基づく統制強化が、地域の実情を無視した「生活破壊」につながっているとの不満が噴出している。
複数の消息筋によると、慈江道では昨年11月から密酒生産の取り締まりが行われてきたが、冬を迎えて住民による生産がむしろ増加したことを受け、今年に入り強硬措置に踏み切った。道内の江界市、満浦市、熙川市、香山郡など軍需工場が集中する地域を中心に、工場労働者の家族が配給されたトウモロコシを原料に密酒を製造・販売する事例が急増しているという。
道党は「一般住民が月に一週間分の配給も受け取れず飢えに苦しむ一方、軍需工場労働者世帯は数か月分の配給を受け、それを密酒生産に回している」と問題視し、道安全局に対し根絶を命じた。これを受け、市・郡の安全部は市場や飲食店への一斉取り締まりに加え、人民班長を伴って一般住宅に踏み込む家宅捜索を実施し、酒桶や蒸留器具を押収している。
摘発された住民は器具没収や度重なる呼び出し、罰金に加え、公開批判にさらされる例も少なくない。一方で、コネや賄賂によって器具を取り戻す事例も伝えられ、こうした不公平が住民の怒りをさらに増幅させている。
慈江道は地理的条件から農業生産に適さず、国家供給も慢性的に不足してきた。住民は密酒を穀物や燃料と交換することで、厳しい冬をしのいできたのが実情だ。消息筋は「代替となる国家的供給策がないまま取り締まりだけを強めれば、冬を越せない世帯が続出しかねない」と警鐘を鳴らす。
金正恩総書記は「非社会主義行為」の一掃を掲げ統制を強化しているが、地域ごとの生活条件や生存戦略を顧みない政策は、結果として住民の苦境を深めている。慈江道の住民からは「生計を完全に締め上げられている」「死にたい気持ちだ」との悲痛な声が漏れており、最高指導部の失政が地方の末端で国民生活を直撃している現実が浮き彫りになっている。








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