現在、北朝鮮では大学入試の真っ最中だ。こうした中、韓国デイリーNKは最近、平壌市内の大学に通う在学生10人を対象に、平壌所在大学の序列に関する認識調査を密かに行った。

調査によると、学生たちは①金日成総合大学、②金策工業総合大学、③平壌医科大学、④平壌外国語大学、⑤金元均名称平壌音楽舞踊総合大学の順に、上位5大学を挙げた。

北朝鮮最高の名門として知られる金日成総合大学(金大)は、今回の調査でもやはり1位に選ばれた。調査に参加した大学生の多くは、金大について「出身成分が良く、権力機関の幹部との人脈を持つ学生が進学する大学」と評価した。

特に学生たちは、金大の政治経済学部を最も中枢的な学部として挙げた。政治経済学部を卒業すれば、党中央や行政機関の要職に配置される可能性が高いことから、「エリートコースの中でも最上位のエリートコース」と認識されているという。

2位に選ばれた金策工業総合大学(金策工大)は、国防工業分野へと直結する中核的な科学技術人材を輩出する大学である点が高く評価された。

調査に参加したある大学生は「国防工業は現在、国家が最も重視している分野だ」としたうえで、「国家が必要とする設計や電子分野の人材の多くが金策工大出身だ」と語った。

続いて3位となった平壌医科大学(平医大)は、学業に対するストレスは比較的大きいものの、卒業後に安定した生活が保障される点が評価された。

ある学生は「高額な実習費用を学生個人が負担しなければならない点はかなりの重荷だ」としながらも、「平医大を卒業すれば平壌に残れる可能性が高く、医師資格さえあれば地方に配置されても生活に困らない点が最大の長所だ」と話した。

平壌外国語大学(外大)は、海外勤務の機会が多い外務省に配属される可能性が高いという理由から4位に選ばれた。ただし最近では、外大を卒業しても家庭背景が良くなければ外務省への配属は難しいとされている。

ある学生は「中途半端な背景では外務省に配属される可能性はほとんどない」とし、「最近は、卒業後に外務省よりも国家級貿易会社に入って貿易要員として海外派遣される方が良い道だと考える学生も増えている」と伝えた。

5位となった金元均名称平壌音楽舞踊総合大学(音大)は、卒業後に中央級芸術団へ配置され、平壌居住が保証される点から人気が高く、特に女子学生に支持されている大学だという評価が出た。

ある大学生は「音大に通う学生の多くは影響力のある親を持っており、実力がそれほど高くなくても名の通った芸術団に配属される」と語った。

今回の調査に参加した大学生たちは、大学が個人の人生や将来に極めて大きな影響を与えるという点で一致した認識を示した。

ある学生は「金大を卒業したからといって必ずしも平壌の良いポストに就けるわけではない」としつつ、「地方に行くことになっても、金大出身であれば人事(幹部事業)面で有利に働く側面はある」と述べた。これと同じ文脈で別の学生は「大学は出世への足がかりになる場所だ」と語った。

このほか、「大学は生存戦略を学ぶ場所だ」という学生の発言も目を引いた。彼は「大学は勉強する場所ではなく、生き残るためにどんな人脈を作り、どの権力者と縁を結ぶべきかを学ぶ場所だ」とし、「実力よりも人脈が重要だということを悟るのが大学だ」と語った。

一方で、平壌で五本の指に入るとされる大学であっても、講義室や学生寮の環境は決して良くないとの指摘も出た。金策工大では寮の水道供給が頻繁に止まり、外大は全体的に施設が老朽化しており、音大では寮で提供される食事が粗末なため、下宿を借りて生活する学生が多いという。

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