今月初め、北朝鮮・平壌市で反動思想文化排撃法違反の容疑により逮捕された男性に対する「公開批判(吊し上げ)」が行われたことが分かった。

デイリーNKの平壌市消息筋によると、「平壌市安全部は1日、西城区域の会館に市内の多数の住民を集め、韓国の映像コンテンツを大量に保管・流布した容疑で逮捕された男性を公開の場で断罪した」という。

消息筋によれば、市安全部は昨年10月から、平壌市内で急速に拡大している反動思想文化の浸透現象に対する捜査に着手し、その過程で昨年11月、30代の男性1人を拘束した。

この男性は、「ノートテル」と呼ばれる携帯型メディア再生機器を通じて、韓国ドラマや映画、音楽を視聴・聴取しており、当局が違法と規定するこうした外部コンテンツのファイルを、USBメモリやSDカードなどの携帯用記憶媒体に保存して配布した容疑で逮捕され、数カ月にわたり拷問をともなう取り調べを受けてきた。

市安全部は公開批判で、主な配布対象が若者だった点を特に問題視し、「恐るべき反共和国行為によって、多くの青年を精神的に汚染した」と強く非難した。

市安全部は、反動思想文化の排撃にあらゆる力を注いでいるにもかかわらず、党と祖国を欺き、反動的行為に走る事例が後を絶たないと指摘し、今回の事件も単なる個人の逸脱ではなく、社会主義制度の根幹を揺るがす重大犯罪だと強調した。

消息筋は「この日、公開批判の場に引き出された男性は、数カ月に及ぶ苛酷な取り調べのためか、皮膚が骨に張り付いたようにやせ細っていた」とし、「彼は終始手錠をかけられ、うつむいたまま立たされており、公開批判が終わるや否や、再び車に乗せられて連行された」と伝えた。

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