北朝鮮の一部地域で、生活苦を背景に10代の青少年までもが金採掘の現場に向かうケースが増えていることが分かった。これまでも家計を助けるため金を掘る少年は存在したが、最近のように多くの未成年が鉱山に集まる状況は例年とは異なると指摘されている。

複数の北朝鮮内部の消息筋が5日、デイリーNKに語ったところによると、最近は生活費を確保するため金採掘に乗り出す住民が急増しており、「本来は学校に通うべき10代の青少年までが金鉱に向かうほど、生活が苦しい家庭が増えている」という。

北朝鮮では以前から、商売で稼ぐことが難しい住民や資金がなく商売を始められない住民が、労働力だけで収入を得られる金採掘に向かう例があった。しかし現在は生活難が続くなか、目立つ変化として10代の少年少女の参加が増えているという。

黄海北道の消息筋は「生活が厳しい家庭の子どもは、親を助けるために金を稼がなければならない状況に置かれている」と説明。「そのため学校ではなく金鉱に向かう子どもが増えている」と語った。

さらに、学校に通っても「課題」などの名目で金銭上納のノルマを課されるケースが多く、提出できなければ帰宅させられることもあるという。消息筋は「課題を出せなければ生活総和(自己批判の集会)で批判の対象になるため、貧しい家庭の子どもは学校に行くこと自体をあきらめてしまう」と指摘した。

咸鏡北道の消息筋によると、会寧市に住む15歳の少年Aは祖母と2人暮らしで、家計の苦しさから先月から金採掘に出ている。Aは「祖母は高齢で働けず、冬でも畑に出て凍ったジャガイモを拾って生活していた」と話し、「金鉱に行けば食事が出て、金も稼げると聞き、すぐに行くことを決めた」と語った。

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