北朝鮮国営の朝鮮中央通信は11日、朝鮮人民軍海軍の駆逐艦「崔賢」号を対象とした作戦運用評価試験の一環として、10日に戦略巡航ミサイルの試射を実施したと伝えた。発射の様子は、金正恩総書記がテレビ方式で参観したという。

報道によると、試験では駆逐艦に打撃目標の諸元が電送され、所定の手順に従って発射が承認された後、複数の標的に向けて戦略巡航ミサイルが同時発射された。ミサイルは朝鮮西海(黄海)上に設定された軌道に沿って約1万116秒から1万138秒飛行し、個別の島に設定された標的を打撃したとしている。

金総書記は、今回の試験について、国家戦略兵器統合指揮システムの信頼性や艦の探知能力、兵器システムの運用能力を評価する目的があると説明。また海軍の戦略的攻撃態勢を誇示し、乗組員を実戦的行動に習熟させる意味もあると述べたという。

さらに、今後建造する駆逐艦の兵装構成についても言及。軍事的要求と発展的観点から再検討するよう指示し、5千トン級および8千トン級の駆逐艦では艦上自動砲の代わりに超音速兵器システムを追加配備し、艦対艦および戦略攻撃能力を高める方が有利だとの見解を示した。こうした兵器システム構成案を審議し、第3号艦から反映させるよう強調したとしている。

金総書記はまた、強力で信頼できる核戦争抑止力の維持と拡大は「極めて重要な戦略課題」だと指摘。国家核戦力が多角的な運用段階に移行していると述べ、最近は戦略・戦術打撃手段の実用化、実戦化で重要な成果を収めたと主張した。

このほか、駆逐艦の対空・対潜・水雷兵器など各種システムの運用評価を完了し、期限内に海軍へ引き渡すことを指示。今年の党創立記念日を目標とした新たな駆逐艦建造の推進や、海軍基地インフラの補強・新設など、海軍戦力の加速的強化に向けた課題も示したとしている。

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