北朝鮮がロシアへの派兵部隊を顕彰する記念施設の建設を進めており、来月にも完成する見通しであることが分かった。国営の朝鮮中央通信が17日、伝えた。

同通信によると、金正恩党総書記は16日、「海外軍事作戦戦闘功績記念館」の建設現場を視察し、「クルスク解放1周年に合わせて完工する」と述べた。現在の工事進捗率は約93%に達しているという。

クルスクはロシア南西部でウクライナと接する地域。2024年8月にウクライナ軍が一部を制圧したが、その後、北朝鮮の派兵が奪還に寄与したとされる。北朝鮮当局は昨年4月27日に「解放作戦の終了」を宣言しており、来月末にも竣工式が開かれる可能性が高い。

視察で金総書記は、館内の展示施設や英雄墓域、鹵獲兵器の展示区画などを確認し、「建築芸術と美術創作の総合体とすべきだ」と述べ、仕上げ作業を急ぐよう指示した。総書記は昨年10月の着工以降、複数回にわたり現場を訪れており、今年1月には家族とともに植樹にも参加している。

北朝鮮は、ロシアによるウクライナ侵攻への参戦を正当化するとともに、戦功顕彰事業を通じて体制の求心力を高める狙いがあるとみられる。

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