イスラエル国防軍(IDF)は18日、イラン北部のカスピ海沿岸にあるアンザリ海軍基地を空爆し、イラン海軍の最新鋭駆逐艦「デイラマーン」を撃破したと発表した。同艦はイランが自国技術の粋を集めた「イラン版イージス艦」として鳴り物入りで配備した主力艦だったが、実戦ではその防空能力を発揮することなく無力化された。

喧伝された「イーグル・アイ」の虚像

IDFの発表および公開された映像によると、イスラエル空軍は18日未明、カスピ海に展開するイラン海軍拠点に対し精密誘導兵器による波状攻撃を実施した。標的となったデイラマーンは基地内に停泊中、複数のミサイルが直撃。艦橋上部に据えられた自慢の新型レーダー基部が激しく炎上し、戦闘能力を完全に喪失した。イスラエルがカスピ海というイランの「内海」にまで攻撃の手を伸ばしたのは今回が初となる。

デイラマーンは2023年11月に就役したばかりのモーウジュ型駆逐艦の5番艦。イラン当局は同艦を「自給自足の象徴」と位置づけ、米軍のイージス艦に匹敵する多標的同時対処能力を持つと主張してきた。

最大の特徴は、艦橋の四方に固定配置された国産フェーズドアレイレーダー「イーグル・アイ」だ。イラン側は「半径200キロ以内の航空機やミサイルなど100以上の目標を同時探知できる」と豪語し、カスピ海における絶対的な防空権を確立したと強調していた。しかし、今回の攻撃ではイスラエル軍の接近を許し、反撃の機会すら得られないまま沈黙した。

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