米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は23日、2026年3月の中東情勢をめぐり、イランが使用した弾道ミサイルの多くに北朝鮮由来の技術が用いられている可能性が高いとする専門家の分析を伝えた。
米国とイスラエルによる空爆でイランの最高指導者アリー・ハーメネイが死亡した後、イランは湾岸諸国などに対して報復のミサイル攻撃を実施した。
米アンジェロ州立大学の軍事・安全保障専門家、ブルース・ベクトル教授は、RFAの取材に対し「北朝鮮は今回の戦争において、弾道ミサイル、海軍戦力、地下施設の3分野で深く関与している」と述べ、「戦況に大きな影響を与えているにもかかわらず、その実態は十分に議論されていない」と強調した。
一方、イスラエルのミサイル防衛専門家で元ミサイル防衛機関トップのウジ・ルービン氏は、北朝鮮とイランの技術協力の起源について、「北朝鮮は旧ソ連崩壊期の1980年代末から90年代初頭にかけ、ロシアの設計機関から複数のミサイル設計図を入手し独自開発を進めた」と説明した。
具体的には、スカッド系列の「火星5」「火星6」、さらに機体を拡大した中距離弾道ミサイル「ノドン」が開発され、このうちノドンについてはイランが生産権ごと取得。射程を約2000キロに延ばし、自国のミサイル戦力の中核に据えたという。
ベクトル氏は、今回の攻撃で使用された主力ミサイルとして「ガドル」や「エマド」を挙げ、「これらはすべてノドン系統に由来する」と指摘。ルービン氏も「シャハブ3は事実上ノドンそのものであり、北朝鮮のライセンスの下で製造された」と述べ、両国の技術的一体性を強調した。
さらに、北朝鮮がイランに提供したとされる最も高度な技術として、旧ソ連の潜水艦発射弾道ミサイルR-27を基にした地上発射型ミサイルが挙げられる。イランでは「ホラムシャフル」として運用され、現在の戦闘で使用されているミサイルの中でも最大級の重量とコストを持つとされる。
イランと北朝鮮の両政府はいずれもこうした技術移転を否定しているが、専門家らはミサイルの構造的類似性や、米政府が把握する取引記録などを根拠に「協力関係は明白だ」と指摘する。
RFAは「中東の戦場の只中に北朝鮮が存在している」と結論づけ、両国の軍事協力が地域安全保障に与える影響の大きさを改めて浮き彫りにしている。








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