北朝鮮の軍部隊で、公開裁判が相次いで実施されているという。薬物の使用・流通、性売買、韓国映像の視聴・流布など、いわゆる「非社会主義行為」の容疑に基づくもので、軍内部の思想統制と規律確立を目的とした見せしめ的措置とみられる。

両江道の消息筋は10日、韓国デイリーNKに対し、「三水郡に駐屯するある軍部隊で、非社会主義行為に関与した20代の兵士らに対する公開裁判が行われた」とし、「軍内部の規律を正す目的が強かった」と伝えた。

消息筋によると、この公開裁判は先月末の早朝、部隊内施設で実施され、軍内部の思想検閲や捜査を担当する人民軍保衛局が直接裁判を執行した。

裁判では、麻薬関連の被告に最も重い刑が言い渡され、性売買および「反動的な映像物」の流布に関与した者にはそれより軽いが重刑にあたる教化刑が宣告されたとされる。また、単に映像を視聴しただけの場合でも再犯であれば加重処罰が適用されたと、消息筋は説明した。

これらの兵士は裁判直後に車両に乗せられ、そのまま連行されたが、保衛局が裁判を担当したことから、一般の教化所ではなく軍保衛局の管理下で収監される可能性が高いとみられている。

一方、先月末には江原道金化郡の別の軍部隊でも、軍保衛局主導で類似の内容の裁判が行われたと伝えられる。

この日の公開裁判には、20代前半の現役兵士10人以上が送致され、彼らはいずれも薬物や性売買ではなく、韓流映像を長期間にわたり視聴していた事実が発覚し、裁判にかけられたという。

裁判後、当該部隊内では非社会主義行為に対する監視と統制が以前より大幅に強化され、兵士の間では全体的に身を慎み、互いに警戒し合う雰囲気が広がっているとされる。

江原道の消息筋は、「第9回党大会以降、軍人の非社会主義行為に対する見せしめ的な裁判が続いている」とし、「軍が体制維持の中核と見なされているだけに、些細な逸脱も厳しく取り締まるというシグナルと受け止められている」と語った。

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