47歳「魔性の女」にハマり不倫を続けた「一途な男」の末路（上） (2018年12月29日)

吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務める筆者の元には不倫調査の依頼が多く来ます。まじめな人ほど不倫にのめりこんでしまいます。『一途なのか？』『負けず嫌いなのか？』『プライドが高いのか？』。皆さんにも起りうる話かもしれません。守秘義務があるため詳しくは書けないこともありますが…書ける範囲でお伝えしたいと思います。（探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳、文中はすべて仮名）常に努力を惜しまない熱い男仕事はパーフェクトなのに恋愛はノーパーフェクト!?事件ファイル「好きな人ができたんだけど…」依頼者 前田⇒38歳＝とあるスポーツのトレーナー依頼内容 「新しい彼女ができたんだけど少し気になる」 今回の依頼者前ちゃんは私がプライベートで仲が良い人です。前ちゃんから飲みの席で「彼女ができたんだけど少し気になる…」と相談を受けました。 今回のお話は不倫している2人は実際どんな感じなのか!?どういう状態なのかを分かりやすくまとめてみました。もちろん本人の許可は取りました。不思議なスパイラルを学んでいただければと思います。 私の友達で前ちゃんという優し過ぎる男がいます。 前ちゃんは小さいころからの知り合いで、とあるスポーツでトレーナーをしていて年収は1500万を超えるエリート。見た目は抜群に格好いいのですが、1回仕事が忙しすぎて離婚してから、女性と縁がありませんでした。2年前に会ったら好きな女性ができていました。付き合う前から男女の関係スナックで働き、旦那と子どもも 出会いは近所のスナックです。前ちゃんが仕事終わり1人でスナックに飲みに行き話が盛り上がり数回通ううちに男女の関係になったみたいです。 はっきりしなきゃいけないと思って付き合ってほしいと告白したら、「私なんかやめときなよ」と言われたそうです。 女性の年齢は前ちゃんの1個年上で39歳、名前はアスカ。彼女は何か心に傷を持っていると、優し過ぎる男前田のスイッチが押されたらしく、それから彼女の傷を癒やすべく休みの日に山、海、遊園地に連れて行ったそうです。 私も友人に彼女ができて良かったと思っていたら前ちゃんは神妙な顔をして「その女性には問題がある」と語りました。 実はアスカはスナックで働いていて、旦那がいて、子どもがいるが複雑…。 私は思わず「お前不倫じゃねぇーか！」と突っ込んでしまいました。前ちゃんは「俺は子どもがかわいいそうだから頑張るよ！」と言います。 どういうこと!?まだ旦那さんとの子どもだよ!?と思いました。 前ちゃんは心優しい少年で、中学生の頃、前ちゃんは同級生のひとり親の不良が暴れると「お前も寂しんだよな！」と言って持ち前の運動神経で不良を止めて、前ちゃん特製のおむすびを作ってきてあげて肩を組みながら一緒に食べていました。勉強、運動、性格、ルックス全てパーフェクトでした。ただ恋愛に関してはうまくないんです。 それから数ヵ月後前ちゃんと会いました。 私が前ちゃんにアスカと旦那は別れたのかと聞くと「別れてない！俺が別れるなと言ってる」と言うので私は思わず「どういうこと!?」と声を出してしまいました。 前ちゃんは「彼女が旦那と別れても生活苦でやっていけない。俺が養うことはできるが少しでも子どもの為に強いお母さんになってもらいたい」と言います。 正義感溢れる考え方だけど、前ちゃんは回りくどい立ち回りは普段しないのでアスカにうまいこと、言いくるめられていると確信しました。「それ前ちゃんの意見じゃないだろう。アスカに言わされてるだろ!?」 黙る前ちゃん…。私は「前ちゃんは結婚したいけど、アスカが難癖をつけて結婚を濁してるんじゃないの？前ちゃんの金狙いじゃないか!?」と言ってやりました。こういう時はきつく言わないと不倫している渦中の人には声が届かないのです。 前ちゃんは「さすがの片ちゃんでもアスカを悪く言わないでくれ」と言い返してきました。プレゼントしたヴィトンの40万円のバッグが10万円の借金のカタに 詐欺師の手法で「全てあなたには見せます。隠し事はありません」自分の悩み、汚点をさらけ出すことで男を骨抜きにする人もいます。アスカの例で言えば「私はスナックやって子どもも養っていて、旦那との事も中途半端なのでもっとお金を稼ぎ母親として自立したい。その時2人で仲良くなれれば幸せです」と言われれば正義感強い男性は女性を応援したくなりますよね。 さらにアスカの子どもは旦那さんとの子どもではなく、遊んでいた男性との間にできた子どもで、旦那さんは自分の子どもだと思い込んでいるそうです。 そんな話を聞けば普通の男性はうさんくさいと思うんですが、正義感が強い前ちゃんみたいな男性はさらに燃えてしまうのです。周りから止められれば止められるほど燃えてしまうのです。恋は盲目です。仕事でパーフェクトなので恋愛も努力すれば何とかなると思ってしまうんです。ネガティブに言ってしまえば共依存ですね。お互いに双方が常にいないと不安な状態で自己の存在意義を認めてもらうために過剰な献身を繰り返す行為でこれがエスカレートするとＤＶなどになるケースも多いです。 前ちゃんは一途に彼女を思っているようなので、私はアプローチを変えて聞きました。片岡「じゃあ誕生日何あげた!?」前田「20万の指輪」片岡「クリスマスは!?」前田「ヴィトンのバッグ40万」片岡「え～!!金貸したことは!?」前田「そんなのないよ！ただ1回子どもの体育館シューズ代として10万円貸したけど…」片岡「おかしいだろ！」前田「けど肩代わりでヴィトンのバッグ預かったよ！」片岡「バッグはお前があげたやつ!!前ちゃん申し訳ないがそれ何か詐欺じゃねーか！」前田「詐欺じゃないよ！けど最近詐欺女のニュース見たんだけどドキッとした」片岡「それ詐欺じゃねぇーか!!前ちゃん末期だぞ!!俺とアスカどっちが大事だ？」前田「そりゃ小学校からの友達だから片ちゃんだよ」片岡「じゃあ、だまされたと思って別れろ!!今は分からなくてもいずれ分かる」前田「分かった」片岡「じゃあ今日別れろ」前田「それは無理！1週間後に別れる。今日片ちゃんと会うのアスカが知ってるから、それで別れたと思われたら片ちゃんにも迷惑かかるかも…」片岡「俺がオオカミ少年ってコンビでよしもと所属の芸人だと知ってるから嫌がらせするってことだよな？」前田「うん…」片岡「それ恐いよ!!詐欺だろ!!」 片岡探偵レッスン（8）「不倫にはまってしまう職業ベスト3」 既婚者と不倫している独身の人は「この人は結婚相手よりも魅力的な私を選んでくれた」という思いがあります。リスクがあればあるほどバレてはいけないという緊張感が常にあるのでドキドキが冷めず、不倫のスパイラルから抜けられない方が多いです。 結婚するとパートナーへの幻滅、低所得問題、老後の心配、親の介護、子どものしつけなど不満が多くなります。そんな不満を排除できて都合がいいのが不倫なのです。あとは不倫相手のパートナーに負けたくないというプライドです。そんな不倫にはまってしまう職業ベスト3です。 3位『医者』⇒仕事も家族も不倫相手も全て幸せにするパーフェクトな人が多いです。 2位『市役所勤務』⇒恋愛経験が乏しいので1度不倫にはまると抜け出せません。 1位『学校の教師』⇒不倫にのめり込み、相手をパートナーと別れさせたいとエスカレートする人が多いです。 前ちゃんは、市役所勤務ではないですが、2位の「恋愛経験が乏しいので1度不倫にはまると抜け出せない」に当てはまっていました。元々の優しく一途な性格に加え、1度結婚も失敗しているので、女性の言うことを聞いてしまいがちです。仕事でパーフェクトな分恋愛では振り回されたい人が多いのが傾向です。包丁、通帳、印鑑を隠して別れを切り出すことに それから1週間後に電話があり、前ちゃんの家で別れることになったそうです。片岡「前ちゃん包丁は隠した？」前田「もちろんだよ。通帳と印鑑も隠したよ」片岡「まじかよ!!こえ～よ。とりあえず逐一報告しろ」&gt;&gt;（下）に続く

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