株式会社モスフードサービスが、株主優待の配布基準を一部変更することを、2019年10月28日に発表した。

 モスフードサービスの株主優待は、毎年3月末時点と9月末時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「100株以上を保有する株主に、保有株数に応じて1000~1万円相当の、全国のモスグループ店舗およびミスタードーナツ店舗で支払いに利用できる『株主優待券』を贈呈」というもの。

 具体的には100株以上~500株未満を保有する株主には1000円相当、500株以上~1000株未満を保有する株主には5000円相当、1000株以上を保有する株主には1万円相当の「株主優待券」が年に2回、贈呈されていた。

 今後も「株主優待券」が贈呈されることに変わりはないが、配布基準に「300株以上~500株未満を保有する株主に『株主優待券』3000円相当を贈呈」が新設された。これにより、従来の「100株以上~500株未満を保有する株主には1000円相当」という配布基準は「100株以上~300株未満を保有する株主には1000円相当」に変更となる。

 モスフードサービスの株主優待の変更は、2020年3月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。

モスフードサービスの株主優待制度の変更前と変更後 (変更前) 基準日 保有株式数 株主優待内容 3月末・
9月末 100株以上~
500株未満 株主優待券(1000円相当)×年2回 500株以上~
1000株未満 株主優待券(5000円相当)×年2回 1000株以上 株主優待券(1万円相当)×年2回 (変更後) 基準日 保有株式数 株主優待内容 3月末・
9月末 100株以上~
300株未満 株主優待券(1000円相当)×年2回 3000株以上~
500株未満 株主優待券(3000円相当)×年2回 500株以上~
1000株未満 株主優待券(5000円相当)×年2回 1000株以上 株主優待券(1万円相当)×年2回モスフードサービスの株主優待利回りは?

  モスフードサービスの2019年11月1日時点の株価(終値)は2761円なので、株主優待利回りを計算すると、以下のようになる(※株主優待は年2回、受け取るものとする)。

(100株保有の場合)
投資金額:100株×2761円=27万6100円
優待品:2000円相当
優待利回り=2000円÷27万6100円×100=0.72%

(300株保有の場合)
投資金額:300株×2761円=82万8300円
優待品:6000円相当
優待利回り=6000円÷82万8300円×100=0.72%

(500株保有の場合)
投資金額:500株×2761円=138万500円
優待品:1万円分
優待利回り=1万円÷138万500円×100=0.72%

(1000株保有の場合)
投資金額:1000株×2761円=276万1000円
優待品:2万円分
優待利回り=2万円÷276万1000円×100=0.72%

 モスフードサービスの株主優待は、全国のモスグループ店舗、そしてミスタードーナツ店舗(※一部を除く)で使える「株主優待券」。今回の変更で「300株以上~500株未満」という配布基準が新設され、「300株以上~500株未満」を保有する人は従来は1000円相当の「株主優待券」しかもらえなかったが、今後は3000円相当の「株主優待券」がもらえるようになった。たとえば、300株を保有する株主は株主優待利回りが従来の3倍に上昇することになったので、モスフードサービスの店舗をよく利用する人なら複数単元の保有を検討する価値はありそうだ。

  モスフードサービスは、「モスバーガー」を中心に、「モスカフェ」、「モスクラシック」、「モスド」、「マザーリーフ」、「ミアクッチーナ」、「あえん」、「シェフズブイ」、「グリーングリル」などの店舗を全国展開する企業。2008年よりダスキンと資本・業務提携をしている。2020年3月期(通期)の連結業績予想は、すべて前期比で売上高5.6%増、営業利益209.1%増、経常利益148.4%増。2019年は7月に発売したタピオカが好調。

今後はアジアを中心とした海外出店を増やし、海外店舗売上高を、2022年3月期は2019年3月期よりも3割伸ばすことを目標とする。

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■モスフードサービス業種コード市場権利確定月卸売業8153東証1部3月末・9月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り2761円100株27万6100円1.01%※株価などのデータは2019年11月1日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
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