3月1日は、政府が要請した企業の採用情報の広報活動が解禁になる日。しかし、外資系企業やベンチャー企業などではすでに内定が出ているなど、就職戦線は3月1日がスタートではなく、もはやクライマックスへと向かっています。
そうしたなかで、参考にする学生も増えているのが、働く社員の生の声が聞けるプラットフォームです。

 就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、すでに10万人以上の登録がある2021年卒の学生ユーザーがOpenWorkでどんな企業に注目し、企業研究を行っているのかを調査。これまでも発表されてきた人気企業ランキングではわからない、学生が社員クチコミを「実際に調べている」企業を明らかにしました。

 今回はその中から、MARCH生(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の学生)が注目している企業のランキングを紹介します。

※OpenWorkを利用する2021年卒の学生ユーザー10万7237人(2020年2月6日時点)に限定し、検索された数の多い企業を集計。今回はその中から、MARC生9365人に検索された数の多い企業をランキングにしている。

1位アクセンチュア、2位NTTデータ
MARCH生が選ぶ就職注目企業ランキング

「MARCH生が選ぶ、就職注目企業ランキング」1位に選ばれたのは、「早慶生が選ぶ、就職人気企業ランキング」と同じくアクセンチュアです。2位はエヌ・ティ・ティ・データ(NTTデータ)、3位には楽天がランクインしました。

MARCH生が選ぶ人気企業には
大手IT企業、メガベンチャーも

 MARCH生が選ぶ就職注目企業の上位には、エヌ・ティ・ティ・データ、SCSK、日本アイ・ビー・エムといった大手IT企業が多数ランクインしています。また、楽天やサイバーエージェントなどのメガベンチャーのみならず、キーエンスや日立などのメーカーが上位であるのも、東大生、京大生、早慶生のランキングとの違いです。

 では実際に、MARCH大生に注目されている企業にはどういった働きがいや成長環境があるのか、新卒入社した社員のクチコミから見ていきましょう。

1位 アクセンチュアの社員クチコミ

「常に新しい分野に挑戦でき、優秀な人材に囲まれて切磋琢磨できる。

退職した後、どこの会社でもやっていけるだけの実力をつけることができる。ただし、私が在籍していた頃は残業時間が半端なかったため、それなりの犠牲をする覚悟は必要であったかと思う。

 プロジェクトをベースに色々な分野に挑戦できるため、また個人のパフォーマンスに対する要求度は非常に高いため、一般企業に就職するよりも早い速度での成長が可能だと思う。キャリア開発はアサインされたプロジェクトの中で行われる。希望するプロジェクトにアサインしてもらえるようにコネを作ることやパフォーマンスを上げることが非常に大切」(コンサルタント、女性)

3位 楽天の社員クチコミ

「常に新しい事業やプロジェクトに挑戦していく会社ということもあり、他の会社では得ることができないような刺激的な経験をすることができる。自分の仕事が社会の中で何らかの形になることを新卒社員のうちから体感することができた。

 他にはないスピード感を持って事業を展開する会社において、漫然としていては乗り遅れる、あるいは存在感を発揮できないという意識を強く持つことができる環境であり、上長も積極的に若手を育てようとする為成長環境として文句のつけようがない。

 配属やアサインされる業務等で運要素がないとは言い切れないが、どこにいてもやりがいのある仕事があり、置かれた場所で力をつけていずれ自分のやりたいことをしよう、という熱い思いを持った社員が多い」(モバイル、男性)

 給料はもちろん重要ですが、せっかく新卒で入社するなら働きがいがあって、成長できる企業で働きたいのが学生たちの本音でしょう。MARCH生の検索している企業群からは、こうした希望が垣間見られます。

(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)

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