NTTドコモは、2021年3月期の予想配当を、中間配当(9月)が「62.5円」、期末配当(3月)が「62.5円」、合計の年間配当額は「1株あたり125円」に修正すると発表した。
年間配当額の前回予想は「1株あたり120円」だったので、前回予想より「5円」の増配となる。今回の増配発表により、NTTドコモの配当利回り(予想)は4.06%⇒4.23%にアップした。
また、NTTドコモの2020年3月期の配当は「1株あたり120円」だったので、前期比でも「5円」の増配となる見込み。
【※関連記事はこちら!】
⇒「高配当株」と「増配株」では、どちらに投資すべきか?「増配」は業績やビジネスモデルの“裏付け”があるが、「高配当」は株価や配当額に左右される不安定なもの!
NTTドコモは今回、配当予想の修正(増配)とともに業績予想も発表している。2021年3月期の業績予想は、営業収益こそ前期比1.8減となっているものの、営業利益および当期利益については、いずれも前期比2%超の増益予想となっていることもあり、今回の増配が決まった形だ。
NTTドコモの過去23期の配当の推移は?■NTTドコモ(9437)の過去23期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額――2010/352円1999/32円2011/352円2000/32円2012/356円2001/32円2013/360円2002/33円2014/360円2003/35円2015/365円2004/315円2016/370円2005/320円2017/380円2006/340円2018/3100円2007/340円2019/3110円2008/348円2020/3120円2009/348円2021/3125円(予想)
NTTドコモは2015年3月期以降、連続増配を継続しており、2021年3月期の配当予想「1株あたり125円」が予想通りに実施されれば”7期連続増配”を達成することになる。
【※関連記事はこちら!】
⇒「連続増配株ランキング」ベスト20![2020年最新版]30期連続増配の「花王」、18期連続増配で利回り3.7%と高水準の「KDDI」など、おすすめの増配銘柄を紹介!
また、NTTドコモの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2014年3月期から2021年3月期までの7年間で、NTTドコモの年間配当額は「1株あたり60円」から「1株あたり125円」まで、2.08倍に増加している。
【※関連記事はこちら!】
⇒「配当利回りが高い株」に投資するより重要なのは、「増配傾向にある株」を選んで投資をし続けること! 実現間近の「配当でモトを取る」途中経過も大公開!
配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、NTTドコモの株価は2014年3月の終値1628円から2020年3月に記録した年初来高値3475円まで、2.13倍に上昇している。
■NTTドコモ(9437)の株価チャート/月足・10年
NTTドコモの配当利回りは?NTTドコモの2020年8月3日時点の株価(終値)は2949円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※NTTドコモの配当利回り】
株価:2949円
年間配当額:中間62.5円+期末62.5円=125円
配当利回り=125円÷2949円×100=4.23%
NTTドコモの配当利回りは4.23%。2020年7月の東証1部の平均利回りは2.25%(配当実施企業のみ)なので、NTTドコモの配当利回りは「高め」と言える。なお、NTTドコモは株主優待を実施していない。
【※関連記事はこちら!】
⇒「配当利回りランキング」高配当ベスト50銘柄を公開!【2020年最新版】会社予想の配当利回りランキングと一緒に、株主優待の有無や連続増配期間もチェック!
NTTドコモは、国内最大手のモバイル通信事業者で、日本電信電話(NTT)の子会社。動画や音楽などの配信、金融・決済、ショッピングといったサービスも手掛けている。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、営業収益1.8%減、営業利益2.9%増、当社株主に帰属する当期利益2.2%増となっている(すべて前期比)。
【※関連記事はこちら!】
⇒配当が減らない“隠れ増配株”ランキング上位20銘柄を紹介! 減配をせずに、配当を維持・増配し続けている「非減配」期間が長い優良な安定配当株ランキング!