上位の顔触れは?
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング(従業員数100人未満編)」をお届けする。単体の従業員数が100人未満の、少人数の企業を対象とした。
ちなみに、従業員数100人以上の企業を対象とした「年収が高い会社ランキング2020」では、1位のイー・ギャランティ1社だけが2000万円を超えた。2位のキーエンスから61位の富士フィルムHDまでが1000万円超だった。
従業員数100人未満限定の本ランキング。上位は、どんな顔触れになるのか。早速、ランキングを確認していこう。
1921万円で日本商業開発が2位不動産、医薬品、証券が目立つ
1位となったのはM&Aキャピタルパートナーズで3109.3万円だった。今回3000万円を超えたのは、同社だけだった。業種は「サービス」で、中堅・中小企業をメインターゲットに、事業承継や譲渡を含むM&A(合併・買収)の仲介サービスを手掛けている企業だ。しかも、平均年齢は31.2歳とトップ10の中でも一番若い。
ちなみに前期(18年9月期)の年収をチェックすると、2478.1万円だった。
2位は日本商業開発で1921.1万円だった。土地を取得するとともにスーパーなどのテナントを誘致し、土地を長期に賃貸するといった、不動産投資事業を手掛ける企業である。
3位はソレイジア・ファーマで、1560.0万円。がん領域を専門とした医薬品メーカーだ。
4位はスクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)で1487.6万円。『ドラゴンクエストシリーズ』『ファイナルファンタジーシリーズ』をはじめとした世界的人気ゲームを有する同社だが、HD単体の従業員数は20人と、かなりの少数で構成されている。
5位はマーキュリアインベストメントで、1373万円。東証1部上場の投資会社で、2005年の設立当初から筆頭株主は日本政策投資銀行である。
ベスト10は、不動産、医薬品、証券をはじめとして様々な顔ぶれが並んだ。
なお、今回のランキングの完全版では、年収が高い上場企業500社を掲載している。11位~500位の企業について、業種別の傾向も分析しているので、ぜひチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 加藤桃子)