日立物流（9086）、11期連続の「増配」を発表し、 配当額は11年で2.4倍に増加！ 2021年3月期は前期比 で5円増の「1株あたり48円」、配当利回り1.4％に！

　日立物流は、2021年3月期の予想配当を修正し、中間配当（9月・権利確定済み）が「22円」、期末配当（3月）が「26円」、合計の年間配当額は「1株あたり48円」とすると発表した。

　年間配当額の前回予想は「1株あたり44円」だったので、前回予想より「4円」の増配となる。今回の増配発表により、日立物流の配当利回り（予想）は1.29％⇒1.40％にアップした。

　また、日立物流の2020年3月期の配当は「1株あたり43円」だったので、前期比では「5円」の増配となる見込み。
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　日立物流は2020年9月に「SGホールディングス（9143）との資本業務提携の見直し」を発表しており、それにともないSGホールディングスからの「自己株式の取得」を実施していた。これによって配当の対象となる株式数が減少したことや、業績の動向などをふまえた結果、今回の「増配」が決まった形だ。
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　日立物流は2011年3月期以降、連続増配を継続しており、2021年3月期の配当予想「1株あたり48円」が予想通りに実施されれば”11期連続増配”を達成することになる。
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　また、日立物流の配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2010年3月期から2021年3月期までの11年間で、日立物流の年間配当額は「1株あたり20円」から「1株あたり48円」まで、2.4倍に増加している。
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　配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、日立物流の株価は2010年3月の終値1317円から2020年9月に記録した年初来高値の3790円まで、2.8倍に上昇している。

■日立物流（9086）の株価チャート／月足・2010年3月～本日（2020年10月28日）

　日立物流の2020年10月28日時点の株価（終値）は3410円なので、配当利回り（予想）は以下のようになる。

【※日立物流の配当利回り】
株価：3410円
年間配当額：中間22円＋期末26円＝48円
配当利回り：48円÷3410円×100＝1.40％

　日立物流の配当利回りは1.40％。2020年9月の東証1部の平均利回りは2.03％（配当実施企業のみ）なので、日立物流の配当利回りは「やや低め」と言える。なお、日立物流は株主優待を実施していない。
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　日立物流は、3PL（サードパーティロジスティクス）の先駆けである物流企業。アジア・欧州・北米といった海外でも事業を展開しており、約760ものグローバル拠点を持つ。2021年3月期（通期）の連結業績予想は、売上収益3.2％減、調整後営業利益5.9％減、親会社株主に帰属する当期利益0.5％減と軟調（すべて前期比）。
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