TOKAIホールディングスは、2021年3月期の配当予想を修正し、前期比および前回予想比で「増配」とする予想を、2021年3月11日の15時30分に発表した。これにより、TOKAIホールディングスの配当利回り(予想)は2.93%⇒3.14%にアップした。

 TOKAIホールディングスは、2021年3月期の予想配当を修正し、中間配当(9月・権利確定済み)が「14円」、期末配当(3月)が「16円」、合計の年間配当額は「1株あたり30円」とすると発表した。

 年間配当額の前回予想は「1株あたり28円」だったので、前回予想より「2円」の増配となる。今回の増配発表により、TOKAIホールディングスの配当利回り(予想)は2.93%⇒3.14%にアップした。

 また、TOKAIホールディングスの2020年3月期の配当は「1株あたり28円」だったので、前期比でも「2円」の増配となる見込み。
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 TOKAIホールディングスによると、2021年3月期は「3期連続最高益を更新する見通し」であることから、今回の「増配」を決定したとのこと。なお、TOKAIホールディングスは利益還元について、「安定的かつ継続的な配当を行うこと」を基本方針としている。ちなみに、増配が発表されたのは2021年3月に権利が確定する期末配当であり、TOKAIホールディングスの期末配当の「権利確定日」は2021年3月31日、「権利付き最終日」は2021年3月29日となっている。
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TOKAIホールディングスの過去10期の配当の推移は?■TOKAIホールディングス(3167)の過去10期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2012/312円2017/328円2013/312円2018/328円2014/312円2019/328円2015/312円2020/328円2016/314円2021/330円
(予想)

 TOKAIホールディングスの年間配当額は、2017年3月期以降、「1株あたり28円」が続いていたが、2021年3月期の配当予想「1株あたり30円」が予想通りに実施されれば、4年ぶりに前期比で「増配」となる見通しだ。
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 また、TOKAIホールディングスの配当額の伸び具合も確認しておきたい。前期にあたる2020年3月期から2021年3月期までの1年間で、TOKAIホールディングスの年間配当額は「1株あたり28円」から「1株あたり30円」まで7.1%増加している。
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 参考として、TOKAIホールディングスの株価も確認しておこう。TOKAIホールディングスの株価は、2020年3月の終値が937円、発表当日(2021年3月11日)の終値が955円なので、2020年3月とほぼ同じ水準で推移している。

■TOKAIホールディングス(3167)の株価チャート/月足・10年

TOKAIホールディングスの配当利回り+株主優待利回りは?

 TOKAIホールディングスの2021年3月11日時点の株価(終値)は955円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※TOKAIホールディングスの配当利回り】
株価:955円
年間配当額:中間14円+期末16円=30円
配当利回り:30円÷955円×100=3.14%

 TOKAIホールディングスの配当利回りは3.14%。2021年2月の東証1部の平均利回りは1.89%(配当実施企業のみ)なので、TOKAIホールディングスの配当利回りは「高め」と言える。
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 また、TOKAIホールディングスは保有株式数に応じて、「自社グループ結婚式場共通婚礼割引券」および「『ヴォーシエル』『葵』お食事割引券」と、「5種類の中から1点」がもらえる株主優待を実施している。

■TOKAIホールディングスの株主優待制度の詳細 基準日 保有株式数 株主優待内容 3月末/
9月末 100株以上
300株未満 ◆結婚式場婚礼10%+10万円割引券(割引上限20万円)
◆「ヴォーシエル」「葵」食事20%割引券(12枚)
※加えて、以下から1種類選択
(1)天然水500mlボトル12本(2050円相当)または
  天然水12リットルボトル1本(2050円相当)
(2)QUOカード500円分
(3)「ヴォーシエル」「葵」食事券1000円分
(4)「TLC ポイント」1000ポイント
(5)「LIBMO」月額350円割引(6カ月分、2100円相当) 300株以上
5000株未満 ◆結婚式場婚礼10%+10万円割引券(割引上限20万円)
◆「ヴォーシエル」「葵」食事20%割引券(12枚)
※加えて、以下から1種類選択
(1)天然水500mlボトル24本(4100円相当)または
  天然水12リットルボトル2本(4100円相当)
(2)QUOカード1500円分
(3)「ヴォーシエル」「葵」食事券3000円分
(4)「TLC ポイント」2000ポイント
(5)「LIBMO」月額850円割引(6カ月分、5100円相当) 5000株以上 ◆結婚式場婚礼10%+10万円割引券(割引上限20万円)
◆「ヴォーシエル」「葵」食事20%割引券(12枚)
※加えて、以下から1種類選択
(1)天然水500mlボトル48本(8200円相当)または
  天然水12リットルボトル4本(8200円相当)
(2)QUOカード2500円分
(3)「ヴォーシエル」「葵」食事券5000円分
(4)「TLC ポイント」4000ポイント
(5)「LIBMO」月額1880円割引
  (6カ月分、1万1280円相当)

 TOKAIホールディングスの2021年3月11日時点の株価(終値)は955円、配当利回りは3.14%なので、「配当+株主優待利回り」を計算すると以下のようになる(※株主優待を年2回受けて、いずれも汎用性の高いQUOカードを選択した場合で計算。婚礼割引券や食事割引券は含めない)。

【※TOKAIホールディングスの配当+株主優待利回り(100株保有時)】
投資金額:100株×955円=9万5500円
優待品(QUOカード):500円分×年2回=1000円分
株主優待利回り:1000円÷9万5500円×100=1.04%
配当+株主優待利回り:3.14%+1.04%=4.18%

【※TOKAIホールディングスの配当+株主優待利回り(300株保有時)】
投資金額:300株×955円=28万6500円
優待品(QUOカード):1500円分×年2回=3000円分
株主優待利回り:3000円÷28万6500円×100=1.04%
配当+株主優待利回り:3.14%+1.04%=4.18%

 TOKAIホールディングスの「配当+株主優待利回り」は100株または300株保有時で4.18%と高水準。優待内容は一部が選択制になっており、選択肢には個人投資家に人気の「QUOカード」が含まれている。また、「QUOカード」以外の選択肢には飲料水や格安スマホサービスの割引券などがあり、それらを選べば「『QUO』カードを選んだ場合」よりも利回りが高くなる点にも注目しておきたい。
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 TOKAIホールディングスは、2011年にLPガスのザ・トーカイとCATVのビック東海が経営統合して生まれた会社。エネルギー事業、情報通信事業などを行うグループ会社の経営管理業務を主とする。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高4.8%増、営業利益5.5%増、経常利益2.7%増、親会社株主に帰属する当期純利益2.7%増と堅調(すべて前期比)。


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■TOKAIホールディングス業種コード市場年間配当額(予想)卸売業3167東証1部30円株価(終値)単元株数最低投資金額配当利回り(予想)955円100株9万5500円3.14%※株価などのデータは2021年3月11日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 
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