ヤマックスは、2021年3月期の予想配当を修正し、「1株あた20円」とすると発表した。なお、ヤマックスは例年、期末配当(3月)による年1回の配当を実施しており、中間配当は実施していない。
年間配当額の前回予想は「1株あたり14円」だったので、前回予想より「6円」の増配となる。今回の増配発表により、ヤマックスの配当利回り(予想)は3.59%にアップした。
また、ヤマックスの2020年3月期の配当は「1株あたり12円」だったので、前期比では「8円」の増配となる見込み。
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ヤマックスは配当について、「業績の動向、財政状態並びに今後の事業展開等を総合的に勘案し決定する」としている。ヤマックスによると、この方針と現況の業績動向を踏まえた結果、今回の「増配」を決定したとのこと。ちなみに、増配が発表されたのは2021年3月に権利が確定する期末配当であり、ヤマックスの期末配当の「権利確定日」は2021年3月31日、「権利付き最終日」は2021年3月29日となっている。
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なお、今回の「増配」は発表当日(2021年3月17日)の14時に開示されたため、ヤマックスの株価は後場に急騰し、一時、前日の終値497円より80円も高い、ストップ高となる577円(+16.09%)を記録している。
ヤマックスの過去10期の配当の推移は?■ヤマックス(5285)の過去10期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2012/310円2017/310円2013/30円2018/310円2014/310円2019/312円2015/310円2020/312円2016/312円2021/320円(予想)
ヤマックスのここ数年の年間配当額は、「1株あたり10円」と「1株あたり12円」が続いていたが、2021年3月期の配当予想「1株あたり20円」が予想通りに実施されれば、前期比で大幅な”増配”となる見通しだ。
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また、ヤマックスの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。前期にあたる2020年3月期から2021年3月期までの1年間で、ヤマックスの年間配当額は「1株あたり12円」から「1株あたり20円」まで、1.6倍に急増している。
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参考として、ヤマックスの株価も確認しておこう。ヤマックスの株価は2020年3月の終値285円から発表当日(2021年3月17日)の終値556円まで、1.9倍に上昇している。
■ヤマックス(5285)の株価チャート/月足・10年
ヤマックスの配当利回りは?ヤマックスの2021年3月17日時点の株価(終値)は556円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※ヤマックスの配当利回り】
株価:556円
年間配当額:20円
配当利回り:20円÷556円×100=3.59%
ヤマックスの配当利回りは3.59%。2021年2月の東証1部の平均利回りは1.89%(配当実施企業のみ)なので、ヤマックスの配当利回りは「高め」と言える。なお、ヤマックスは株主優待を実施していない。
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ヤマックスは、コンクリート二次製品の総合メーカー。地面の下の「土木」と、地面から上の「建築」、両方のコンクリート二次製品を製造しているという強みを持つ。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高7.9%増、営業利益40.6%増、経常利益31.4%増、親会社株主に帰属する当期純利益63.0%増と好調(すべて前期比)。
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