岩井コスモHD（8707）、「増配」を発表して、配当 利回り6.49％に！ 年間配当額は1年で1.5倍に急増、 2021年3月期は前期比42円増の｢1株あたり117円｣に

　岩井コスモホールディングスは、2021年3月期の予想配当を、中間配当（9月・権利確定済み）が「20円」、期末配当（3月）が「97円」、合計の年間配当額は「1株あたり117円」とすると発表した。

　岩井コスモホールディングスの2020年3月期の配当は「1株あたり75円」だったので、前期比で「42円」の増配となる。今回の増配発表により、岩井コスモホールディングスの配当利回り（予想）は6.49%となった。
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　岩井コスモホールディングスの2021年3月期の業績は、業績予想こそ非開示となっているものの、2021年1月29日に発表された第3四半期決算短信によると、営業収益21.2％増、営業利益78.5％増（いずれも連結、累計）と好調だ。また、岩井コスモホールディングスは中期経営計画の期間中（2020年3月期～2022年3月期）は「連結ベースの総還元性向を50％以上とする」としていることから、好調な業績を背景に、今回の「増配」が決まった形。なお、「増配」が発表されたのは2021年3月に権利が確定する期末配当であり、岩井コスモホールディングスの期末配当の「権利確定日」は2021年3月31日、「権利付き最終日」は2021年3月29日となっている。
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　ちなみに、「増配」が発表されたことを受けて、岩井コスモホールディングスの株価はSBI証券の夜間取引（PTS取引）で一時、発表当日（2021年3月19日）の終値1801円より199円も高い2000円（＋11.04％）を記録しており、来週以降の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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　岩井コスモホールディングスの年間配当額は、2018年3月期以降、「1株あたり75円」が続いていたが、2021年3月期の配当予想「1株あたり117円」が予想通りに実施されれば、3期ぶりに前期比で「増配」となる見通しだ。
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　また、岩井コスモホールディングスの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。前期にあたる2020年3月期から2021年3月期までの1年間で、岩井コスモホールディングスの年間配当額は「1株あたり75円」から「1株あたり117円」まで1.5倍に急増している。
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　配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、岩井コスモホールディングスの株価は2020年3月の終値941円から発表当日（2021年3月19日）に記録した年初来高値1802円まで、1.9倍に上昇している。

■岩井コスモホールディングス（8707）の株価チャート／月足・10年

　岩井コスモホールディングスの2021年3月19日時点の株価（終値）は1801円なので、配当利回り（予想）は以下のようになる。

【※岩井コスモホールディングスの配当利回り】
株価：1801円
年間配当額：中間20円＋期末97円＝117円
配当利回り：117円÷1801円×100＝6.49％

　岩井コスモホールディングスの配当利回りは6.49％。2021年2月の東証1部の平均利回りは1.89％（配当実施企業のみ）なので、岩井コスモホールディングスの配当利回りは「かなり高め」と言える。なお、岩井コスモホールディングスは株主優待を実施していない。
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　岩井コスモホールディングスは、岩井コスモ証券を傘下に持つ持株会社。受入手数料と、株券等のトレーディング損益が主な収益源。2021年3月期（通期）の連結業績予想は、「経済情勢や市場環境の変動により大きく影響を受ける状況にある」との理由で「非開示」となっている。
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