みずほリースは、2022年3月期の配当を前期比で「増配」とする予想を、2021年5月12日の15時に発表した。これにより、みずほリースの配当利回り(予想)は2.57%⇒3.37%にアップし、”17期連続増配”の見通しとなった。

 みずほリースが発表した2021年3月期の決算短信によると、2022年3月期の予想配当は中間配当(9月)が「55円」、期末配当(3月)が「55円」、合計の年間配当額は「1株あたり110円」となっている。

 みずほリースの2021年3月期の配当は「1株あたり92円」だったので、前期比で「18円」の増配となる。なお、2021年3月期の配当についても、予想配当の「1株あたり84円」から「1株あたり92円」に増配されている。今回の一連の増配発表によって、みずほリースの配当利回り(予想)は2.57%⇒3.37%にアップすることとなった。
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 みずほリースは利益還元について「収益力の向上を図りつつ業績に応じた配当を実施すること」を基本方針としている。また、みずほリースの2022年3月期の業績予想は、前期比で「増収・増益」となっていることから、堅調な業績予想を背景に、今回の「増配」が決まった形だ。

 なお、2022年3月期の業績予想などが発表されたことを受けて、みずほリースの株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2021年5月12日)の終値3260円より165円高い3425円(+5.06%)を記録しており、明日以降の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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みずほリースの過去18期の配当の推移は?■みずほリース(8425)の過去18期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2005/318円2014/354円2006/327円2015/356円2007/333円2016/360円2008/338円2017/364円2009/340円2018/370円2010/344円2019/378円2011/346円2020/382円2012/348円2021/392円2013/350円2022/3110円
(予想)

 みずほリースは、2004年10月に上場して以来、連続増配を継続しており、2022年3月期の配当予想「1株あたり110円」が予想通りに実施されれば、”17期連続増配”を達成することになる。
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 また、増配期間の長さだけでなく、配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2005年3月期から2022年3月期までの17年間で、みずほリースの年間配当額は「1株あたり18円」から「1株あたり110円」まで、6.1倍に増加している。
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 配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、みずほリースの株価は2005年3月の終値2085円から2021年3月に記録した年初来高値3660円まで、1.7倍に上昇している。

なお、発表当日(2021年5月12日)の終値は3260円で、2005年3月の終値から1.5倍に上昇した水準で推移している。

■みずほリース(8425)の株価チャート/月足・上場日~発表当日

みずほリースの配当利回り、配当+株主優待利回りは?

 みずほリースの2021年5月12日時点の株価(終値)は3260円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※みずほリースの配当利回り】
株価:3260円
年間配当額:中間55円+期末55円=110円
配当利回り:110円÷3260円×100=3.37%

 みずほリースの配当利回りは3.37%。2021年4月の東証1部の平均利回りは1.86%(配当実施企業のみ)なので、みずほリースの配当利回りは「高め」と言える。
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 また、みずほリースは100株以上の株式保有で「QUOカード」がもらえる株主優待を実施している。

■みずほリースの株主優待制度の詳細 基準日 保有株式数 継続保有期間 株主優待内容 3月末 100株以上 1年未満 QUOカード:3000円相当 1年以上 QUOカード:4000円相当

 みずほリースの2021年5月12日時点の株価(終値)は3260円、配当利回りは3.37%なので「配当+株主優待利回り」を計算すると、以下のようになる。

【※みずほリースの配当+株主優待利回り(100株・1年未満保有時)】
投資金額:100株×3260円=32万6000円
優待品(QUOカード):3000円相当
株主優待利回り:3000円÷32万6000円×100=0.92%
配当+株主優待利回り:3.37%+0.92%=4.29%

【※みずほリースの配当+株主優待利回り(100株・1年以上保有時)】
投資金額:100株×3260円=32万6000円
優待品(QUOカード):4000円相当
株主優待利回り:4000円÷32万6000円×100=1.22%
配当+株主優待利回り:3.37%+1.22%=4.60%

 みずほリースの「配当+株主優待利回り」は、100株・1年未満保有時で4.29%。それなりの利回りであるうえに、継続保有期間が長くなればQUOカードの額面がアップすることになる。さらに、みずほリースは2022年3月期で”17期連続増配”を達成する見込みでもあるので、今回の増配を機に長期保有を検討する価値は十分にありそうだ。
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 みずほリースは、みずほ銀行が中心となって設立された総合リース会社。産業工作機械、情報通信機器、医療機器などの設備投資にかかわるファイナンスに加え、提案営業やM&Aの活用などを通じて事業領域を拡大。2022年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高10.5%増、営業利益15.5%増、経常利益19.8%増、親会社株主に帰属する当期純利益5.6%増と堅調(すべて前期比)。


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■みずほリース業種コード市場年間配当額(予想)その他金融業8425東証1部110円株価(終値)単元株数最低投資金額配当利回り(予想)3260円100株32万6000円3.37%※株価などのデータは2021年5月12日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 
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