株式会社たけびしが、「QUOカード」の株主優待を一部変更することを、2021年5月25日の15時30分に発表した。

 たけびしの株主優待は、これまで毎年「3月末」時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「100株以上保有する株主に、保有株数と継続保有期間に応じて『QUOカード』を贈呈」というものだった。

 変更後もたけびしの株主優待で「QUOカード」が贈呈される点は変わらないが、基準日が「3月末」と「9月末」の年2回になる。また、これまで設けられていた継続保有の優遇制度が廃止される。

 たけびしの株主優待の変更は、2021年9月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。

たけびしの株主優待制度の変更前と変更後 (変更前) 基準日 保有株数 保有期間 株主優待内容 3月末 100株以上 3年未満 QUOカード1500円分 3年以上 QUOカード2000円分 1000株以上 3年未満 QUOカード2500円分 3年以上 QUOカード3500円分 (変更後) 基準日 保有株数 株主優待内容 9月末・3月末 100株以上 QUOカード1000円分(×年2回) 1000株以上 QUOカード2000円分(×年2回)たけびしの株主優待の利回りはどうなる?

 たけびしの2021年5月25日時点の株価(終値)は1497円なので、株主優待利回りは以下のようになる(※変更後は年2回、株主優待を受け取るものとする)。

 【変更前】
 (100株・3年未満保有の以上場合)
 投資金額:100株×1497円=14万9700円
 優待品:QUOカード1500円分
 株主優待利回り=1500円÷14万9700円×100=1.00%

 (100株・3年以上保有の以上場合)
 投資金額:100株×1497円=14万9700円
 優待品:QUOカード2000円分
 株主優待利回り=2000円÷14万9700円×100=1.33%

 【変更後】
 (100株保有の以上場合)
 投資金額:100株×1497円=14万9700円
 優待品:QUOカード2000円分
 株主優待利回り=2000円÷14万9700円×100=1.33%

 たけびしの株主優待品は、個人投資家に人気の「QUOカード」。今回の変更により、株主優待の基準日が年1回⇒年2回に増えることになり、100株保有の場合、年間で2000円分の「QUOカード」をもらえるようになる。以前は、2000円分の「QUOカード」をもらうために3年以上継続保有する必要があったが、今後は継続保有期間の縛りがなくなるため、この変更を歓迎する個人投資家も多そうだ。なお、同社は配当利回りが3.21%あるので、100株保有時の配当+株主優待利回り=4.54%と、高水準になる。
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[2021年5月]QUOカード株主優待利回りランキング! 配当+株主優待利回りが3%台後半のタマホームなど、5月の「QUOカード優待」全銘柄の利回り&内容を紹介!

 たけびしは三菱電機製品を中心とした産業用電機・電子機器を取り扱う技術商社。本社は京都市。2021年3月期(通期)の連結業績は、売上高635億6800万円(前期比14.4%減)、営業利益20億8200万円(前期比16.8%減)、経常利益21億9500万円(前期比15.1%減)、当期純利益13億4400万円(前期比17.6%減)。2022年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高785億円(前期比23.5%増)、営業利益26億5000万円(前期比27.2%増)、経常利益27億6000万円(前期比25.7%増)、当期純利益17億7000万円(前期比31.6%増)。

■たけびし業種コード市場権利確定月卸売業7510東証1部9月末・3月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り1497円100株14万9700円3.21%※株価などのデータは2021年5月25日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
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