前年の1位企業はランキング対象外に
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が低い会社ランキング2023最新版【従業員の平均年齢40代後半】」を作成した。
対象は、平均年齢が「45歳以上50歳未満」の上場企業。
早速、ランキングを確認していこう。
1位は、名古屋市に本社を置く大手食材宅配のショクブン。平均年収は324.5万円、平均年齢は48.1歳となっている。
前年に同様の対象で行ったランキングでは5位(平均年収319.8万円、平均年齢47.8歳)だったが、今回はトップとなった。
なお、前年のランキングで1位だった倉元製作所、および4位だったかんなん丸は、従業員数が100人未満となったため、今回のランキング対象から外れた。
ちなみに、倉本製作所の平均年収は306.3万円(平均年齢48.7歳)、かんなん丸の平均年収は314.1万円(平均年齢48歳)と、両社ともショクブンの平均年収を下回っている。
2位と3位は老舗百貨店の運営企業
2位は金沢市に本社を置き、百貨店を運営する大和で、平均年収は351.0万円、平均年齢は45.9歳だった。
コロナ禍により、2022年2月期には、3億3000万円の当期純損失となったものの、コロナが収束に向かう中で、業績は回復傾向にある。
こうした中、平均年収も前年の345.5万円(平均年齢45.1歳)から今回は5.5万円のアップとなったが、ランキング結果は前年の8位から一気に2位へとアップしてしまった。
3位も同じく百貨店の井筒屋。
4位は東北・北関東で「和食レストランまるまつ」などを展開するカルラで、平均年収は360.3万円、平均年齢は45歳だった。
5位はクリーニング店を展開するきょくとうで、平均年収は369.3万円、平均年齢は45.8歳だった。
なお6位以下には、ラーメンチェーン「幸楽苑」を運営する幸楽苑ホールディングス、そのほか、ポプラ、イオン九州、オンワードホールディングス、ワコールホールディングスなどがランクインしていた。身近な企業の意外な年収はどうなっているのか。ぜひ、完全版もチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 松本裕樹)