今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを基に、「年収が高い会社ランキング2024最新版【従業員の平均年齢30代前半】」を作成しました。対象期間は2023年5月期~24年4月期。
単体従業員数50人未満の企業は除外しています。

 それでは早速、ランキングを見ていきましょう。

1位は「野村證券出身者も青ざめる会社」!?
M&Aキャピタルパートナーズは平均年収約2500万円

「年収が高い会社ランキング2024最新版【従業員の平均年齢30代前半】」で1位になったのは、M&Aキャピタルパートナーズ(東京都中央区)で、平均年収2478万円でした。従業員数は206人、平均年齢は32.4歳です。

 平均年収約2500万円はダントツ、全上場企業を対象にした「年収が高いランキング2024」でも1位なのですが、実は1年前の3161.3万円に比べると約600万円の大幅ダウン。しかしこれには理由があります。

 M&Aキャピタルパートナーズは、社名が示す通り、中堅・中小企業をメインターゲットとしたM&A(企業、事業の合併・買収)の仲介、アドバイザリーやデータベース提供などを行う企業。「野村證券出身者も青ざめる超営業会社」と言われるほどの実力主義の会社で、給料手当とは別に支払われる賞与が年収の大半を占めます。そのため、社員は毎年、営業成績次第で年収が激しく上下するのです。

 2位はストライク(東京都千代田区)で、平均年収は1514.9万円。こちらもM&A仲介やコンサルティングを行う会社で、この業界は社員が若くても平均年収が高い企業が多いことが分かります。

4位&5位は
いずれもコンサルティング会社

 3位はファーストステージ(大阪府大阪市)で、平均年収は1192.6万円。

マンション分譲や賃貸・建物管理を主力事業とする企業です。

 4位はライズ・コンサルティング・グループ(東京都港区)で、平均年収は1159万円。2023年にグロース市場に上場した企業で、社名の通りコンサルティングを行う会社です。ビジネスモデルの類似性や創業者の出身企業から、5位ベイカレント(平均年収1074.4万円)の弟分ともいわれる会社で、「兄弟」そろってトップ5に入る形になりました。なお、ベイカレントはもともと「ベイカレント・コンサルティング」という社名でしたが、2024年9月に持株会社体制に移行、社名を「ベイカレント」に変更しています。

 今回、平均年収が1000万円以上だった会社は7社、700万円以上だった企業は30社ありました。ランキング完全版では、6位以下の計250社を掲載しています。サイバーエージェントや楽天グループ、ZOZOなど、各社の順位と平均年収はどうなっているのか、詳しくは完全版でチェックしてください。

(ダイヤモンド・ライフ編集部 吉岡綾乃)

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