上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が低い会社ランキング2024【従業員の平均年齢30代前半】」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。
それでは早速、ランキングを確認していこう。
1位はアイフリークモバイルで、平均年収は331.5万円だった。2000年に設立されたIT企業で、平均年齢は31.0歳と今回のランキング企業の中でも若い。
同社は、スマホ向けコンテンツの企画・開発などを行うコンテンツ事業と、ウェブコンテンツの制作やシステム開発の受託および人材派遣を行うコンテンツクリエーターサービス事業を主軸とする。24年3月期の決算業績は、売上高が25億7100万円(前期比1.3%減)、営業損益が9500万円の赤字、経常損益が7600万円の赤字、純損益は9900万円の赤字だった。
トップ5にアパレル企業が3社2位は大阪府大阪市に本社を置くグローバルスタイルで、平均年収は333.0万円だった。創業97年のオーダースーツ専門店「Global Style」を全国で40店舗展開する。
3位は、警備事業を展開する共栄セキュリティーサービス。平均年収は341.5万円だった。
4位は女性向け服飾雑貨のANAPで、平均年収は342.0万円。
なお同社は4月1日付でANAPホールディングスに商号を変更。服飾雑貨の企画販売事業は、新設の完全子会社が継承した。24年8月期では20億7700万円の債務超過に陥っていたが、現在は解消している。
5位は、アパレル企業のバロックジャパンリミテッド。平均年収は360.1万円だった。「MOUSSY(マウジー)」「SLY(スライ)」など若い女性を中心に人気の17ブランドを展開する。
今回、平均年収が400万円未満だった企業は17社あった。業種別に見るとサービスが7社と最も多く、小売業が6社、情報・通信と不動産が2社ずつと続いた。
ランキングの完全版では、6位以下を含めた計248社を掲載している。ライトオンやエービーシー・マート、アダストリアといったファッション系企業、コマーシャルでなじみのあるバイク王&カンパニー、子ども向け写真館チェーンのスタジオアリス、九州を中心に「ドラッグストアコスモス」を運営するコスモス薬品、西日本を中心に24時間営業のスーパーマーケットを展開するハローズ、大阪・関西万博にも出店した回転ずしチェーンのくら寿司は何位だったか、チェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド・ライフ編集部)