今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを基に、「年収が低い会社ランキング2024最新版【従業員の平均年齢40代後半】」を作成しました。対象期間は2023年5月期~24年4月期。

単体従業員数100人未満の企業は除外しています。



 それでは早速、ランキングを見ていきましょう。



1位は前回に続き、
食材宅配の「ショクブン」



年収が低い会社ランキング2024【従業員の平均年齢40代後半...の画像はこちら >>


 ワースト1位になってしまったのは、名古屋市守山区に本社を置く大手食材宅配のショクブンで、平均年収は322.6万円。社名と同じ「ショクブン」という食材宅配サービスを手掛ける企業です。前回の同ランキングに続き、2回連続1位となりました。



 2位のかんなん丸(さいたま市浦和区)は、平均年収364万円。埼玉県さいたま市浦和区に本社を置く外食産業の企業で、居酒屋「庄や」「日本海 庄や」や、カラオケ「うたうんだ村」などを運営しています。



 居酒屋、カラオケはいずれも、コロナ禍で大きな打撃を受けた業種。中でも居酒屋は飲食業界の中でも特にコロナ禍からの戻りが鈍く、食材コストの高騰や、法人利用による大人数の宴会需要の減少などによって、2024年も倒産件数が増え続けている業種です。かんなん丸では、「庄や」「日本海 庄や」といった居酒屋の既存店を閉店し、すし酒場の「じんべえ太郎」やイタリアンの「VANSAN」といった新業態への転換を進めています。



 3位は紳士服専門店のタカキュー(東京都板橋区)で、平均年収は368.4万円。アパレルの中でも紳士服専門店は、コロナ禍による「スーツ離れ」の影響を強く受けています。



4位&5位は
いずれも地方百貨店



 4位は大和(石川県金沢市)で、平均年収は370万円。

金沢の老舗百貨店「大和百貨店」を運営しており、金沢のほか富山にも店舗があります。5位は、神奈川県内に百貨店を展開するさいか屋(神奈川県川崎市)で、平均年収は375.3万円でした。大和もさいか屋も、共に地元では有名な歴史ある百貨店です。全国的に見ても、地方百貨店は新型コロナウイルスの感染拡大の終息後も、苦境が続いています。



 ランキング完全版では、6位以下の計150社を掲載しています。コンビニのポプラやスーパーのいなげや、メガネの愛眼、西日本鉄道や新潟交通など、各社の順位と平均年収はどうなっているのか、詳しくは完全版でチェックしてください。



(ダイヤモンド・ライフ編集部 吉岡綾乃)

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