銀座を見渡せば1位のビルばかり…!? 年収1900万円超



 上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い不動産会社ランキング2024」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。対象期間は、2023年5月期~24年4月期。



 それでは早速、ランキングを確認していこう。



年収が高い不動産会社ランキング2024【トップ5】三井不動産、三菱地所の1.5倍!トップ企業の年収が半端じゃない
図表:年収が高い不動産会社ランキング2024【トップ5】


 1位になったのは、ヒューリックで、平均年収は1908.0万円だった。従業員数は222人、平均年齢は38.6歳だ。



 20年4月期~21年3月期の平均年収を元にして作成したランキング(『年収が高い不動産会社ランキング2021』)から、4年連続で1位を記録している。



 同社は東京23区など都心部を中心にオフィスビルや商業施設などを保有し、不動産開発や賃貸事業を手掛けている。特に銀座には40棟ほどのビルを保有していて、「銀座の大家」という異名も持つ。



 現在、重点的に力を入れているエリアは東京の銀座の他、新宿東口、渋谷・青山、浅草で、再開発が進められている。また、25年4月から、学習塾や運動教室、小児科クリニックなど子どもに特化したサービスを集めた施設「こどもでぱーと」を東京・横浜でオープンさせていて、29年までに首都圏で約20施設を展開する予定だという。



 2位は地主で、平均年収は1718.3万円だった。従業員数は60人、平均年齢は38.8歳だ。



 同社は22年1月に日本商業開発から社名を変更した。建物を所有するのではなく、「土地」だけに特化して不動産開発や投資を行うという独自のスタイルを確立した不動産会社だ。



4位と5位は大手、平均年齢もトップ3社と違い明らか



 3位は霞ヶ関キャピタルで、平均年収は1407.0万円、従業員数は164人、平均年齢は37.6歳だった。同社は取得した土地に付加価値をつけて開発ファンド投資家に販売することで土地売却益を得たり、プロジェクトマネジメント報酬を得たりするなどの独自のビジネスモデルを構築している。



 4位と5位には、大手が並んだ。



 4位は三井不動産で平均年収は1289.2万円、従業員数は2049人、平均年齢は40.3歳だった。また、5位は三菱地所で、平均年収1273.2万円、従業員数は1184人、平均年齢は40.2歳だった。



 三井不動産と三菱地所の従業員数は共に1000人を超えていて、300人にも満たないトップ3社とは規模が全く違う。また、平均年齢を見てもトップ3社は30代、大手2社は40代という違いが出た。



 今回ランクインした113社のうち、年収1000万円を超えたのは18社だった。



 ランキングの完全版では、6位以下を含めた113社を掲載している。ぜひ、チェックしてみてほしい。



(ダイヤモンド・ライフ編集部)

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