今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを基に、「年収が高い化学メーカーランキング2024最新版」を作成しました。対象期間は2023年5月期~24年4月期。
それでは早速、ランキングを見ていきましょう。
1位富士フイルムHDと
2位レゾナックHDは1000万円超え

1位は富士フイルムHDで、平均年収1074.2万円でした。従業員数は821人、平均年齢は45.7歳です。
カメラやフィルムのイメージが強い会社ですが、医療機器や医薬品、化粧品などを扱う「ヘルスケア」、半導体やディスプレイ材料、機能性フィルム、記録メディアなどを扱う「エレクトロニクス」、複合機やプリンター、クラウドソリューションなどを扱う「ビジネスイノベーション」、カメラやレンズ、写真プリントサービスなどの「イメージング」の4分野で事業展開しています。
2位はレゾナックHDで、平均年収は1026.2万円、従業員数348人、平均年齢は46.1歳です。レゾナックHDは2023年1月に昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧・日立化成)が統合してできた企業。半導体・電子材料セグメント、モビリティセグメント、イノベーション材料セグメント、ケミカルセグメントという4分野の事業を行っています。
3位は日本酸素HDで980万円、従業員数は91人、平均年齢は44歳です。産業ガスの製造・供給をグローバル展開するほか、国内では病院・在宅医療に欠かせない医療用ガスの供給や、ステンレス魔法瓶のサーモス事業などを手がけています。
4位は日本ペイントホールディングスで、平均年収は977.4万円、従業員数54人、平均年齢41.8歳。同社は、自動車用や工業用塗料の総合メーカーで、広くグローバル展開しています。
5位は三菱ケミカルグループで、平均年収は973.2万円、従業員数501人、平均年齢46.2歳。石油化学から高機能素材、ヘルスケアに至るまで幅広い事業を展開する、総合化学メーカーです。
ランキング完全版では、6位以下の計204社を掲載しています。積水化学工業やユニ・チャーム、花王、ライオン、フマキラーなど、各社の順位と平均年収はどうなっているのか、詳しくは完全版でチェックしてください。
(ダイヤモンド・ライフ編集部 吉岡綾乃)