毎年3月20日の国際幸福デーにあわせて「世界幸福度ランキング」が発表される。2025年の同ランキングでは、日本は147カ国中55位と、前年の51位から順位を落とし、低迷が続いている。
では、日本国内における幸福度はどうだろうか。ブランド総合研究所は、都道府県ごとに住民の幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度などを数値化する調査『第7回幸福度調査2026』(※)を実施した。
今回は、各都道府県の住民へのアンケートでわかった「都道府県『幸福度』ランキング2026」を紹介する。
※調査を行ったのはブランド総合研究所。アンケートは2025年11月14日から11月26日にかけてインターネットで調査を実施。各都道府県の住民それぞれ約300人ずつ回収し、調査時点で移転などの理由によりその地域に住居していない人を除く計1万4115人の有効回答を得た。なお同調査は、2019年の開始から前年までは、『地域版SDGs調査』または『地域の持続性調査』との名称で実施していた。調査年は2025年だが、公開年は2026年により『第7回幸福度調査2026』としている。
幸福度は、「あなたは幸せですか」という設問に対し、「とても幸せ」「少し幸せ」「どちらでもない」「あまり幸せではない」「全く幸せではない」の5段階で評価してもらい、それぞれ100点、75点、50点、25点、0点として加重平均した数値だ。
今回は、幸福度の47都道府県平均は、前回の65.9点から59.2点へと6.7ポイントも低下。そんな中、ランキング上位を獲得したのはどの都道府県か。トップ10は次の通りだ。
沖縄県が5年連続1位
しかし上位県でも幸福度は下がっている
幸福度が最も高いのは、沖縄県(65.8点)だった。5年連続で首位を守っている。2位は佐賀県(62.9点)、3位に愛知県(62.8点)が続く。
注目すべきは、ほぼ全地域が前年より点数が下がっていることだ。唯一、愛知県だけが前年の62.3点よりも0.5ポイント上昇したが、それ以外の都道府県はマイナスとなった。
つまり今年は、「上がった県」が上位に並んだというよりも、下がり幅が比較的小さかった地域が相対的に順位を上げたといえる。
1位の沖縄県も前年72.2点から6ポイント以上低下している。それでもトップを維持した背景には、どのような影響が考えられるのだろうか。
田中社長は、「沖縄県は家族や地域のつながりが強い。移住しても、最終的には沖縄県に戻る人が多いのも特徴だ。たとえ困難な状況でも、県民同士が協力し合い、気にしすぎない県民性も影響しているのではないか」と見解する。
一方、前年上位だった県の多くが大きく順位を落とした。
田中社長は「全国的に点数が下がる中で、各県の点数の下がり幅によって順位が上がる県もあれば、大きく下がる県もある。順位に一喜一憂するのではなくなぜ下がったのかを本気で分析し、対策を検討することが重要といえる」と説明する。
住民が日常の中で「幸せだ」と感じられる環境を、どのように維持し、立て直すのか――。今回の幸福度ランキングは、数字の上下以上に、日本社会が直面する課題を映し出す結果となった。
私たちは今、何をもって「幸せ」としているのか。改めて考えてみたい。
(フリーライター 西嶋治美)

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