多くの人が憧れ、目標にする「年収1000万円」。けれど実際は、1000万円稼いでも幸せなお金持ちになれるとは限らない──。

一方で「年収300万円」でも幸せなお金持ちになる人がいます。それは「お金の主人」になること。「お金の主人」になるために必要なこと、教えます。

◎話を聞いたのは 
伊藤邦生さん 国内大手金融機関勤務を経て、不動産投資のコンサルタントに。多数の成功者を輩出した経験を踏まえた著書『』(中経出版)がベストセラーに!

高収入のエリート社員が借金に追われる理由とは

 年収1500万円超、高級ブランドのスーツ、靴、鞄でビシッと身を固めた一流証券会社勤務の30代・独身。かたや年収300万円、服装も印象もジミ目な妻子持ちの公務員の30代──「2人のうち、将来どちらがお金持ちになりそうか?」。そう問われたら、前者の証券マンを挙げる人が圧倒的かもしれない。

 だが、「お金持ちになれるかどうかは、実は年収は関係ありません」。自身、証券会社勤務を経て、現在は不動産コンサルタントとして多くの成功者を輩出してきた伊藤邦生さんはそう断言する。

 いったいどういうことか?

 伊藤さんいわく、お金持ちになる法則はたった2つ。その1つ目の関門となるのが「自分のために働き、自分のお金を作る」ことだという。

 そんなことは、働いて稼いでいる大人ならば当然、実践していると思うだろう。

だが、さにあらず。「自分が稼いだお金の一部を、きちんと自分のものにすることは意外にも難しい」と伊藤さんは指摘する。そのダメダメな典型例が先に登場した証券マンなのだ。実は彼は伊藤さんが勤めていた会社の先輩。トップセールスマンとしていくつも大きな案件を手掛け、社内でもやり手として知られる存在だったという。

 「給料も相当稼いでいたはずです。ところが、ボーナスが支給された当日、その先輩が消費者金融への返済に追われている場面を目撃してしまった……ビックリしましたね。一等地にマンションを借り、夜は毎晩飲み歩き、外車を乗り回す。そんな派手な生活がたたり、実は家計は火の車だったのです」(伊藤さん)

世の中は誰もが散財する誘惑に満ちている

 例に挙げた証券マンのように極端ではなくとも、「家計はカツカツでなかなか貯金ができない」。そんな人は少なくないはずだ。そう、自分で稼いだお金は当然、自分のものだと思っていても、実際は住宅や車のローンに追われ、「建設会社や銀行、あるいは自動車メーカーが儲かるために働く人生になってはいないでしょうか」。伊藤さんもそう問いかける。

 さらに言えば、この世は誘惑が多い。高額なものを売ろう、買わそうと、企業が続々と新商品・サービスを生み出し、派手なPR活動が展開される資本主義社会においては、よほど自制心を持たねば、誰もが先の証券マンの二の舞になりかねない。

 しかし、デキる人は年収に関係なくデキている! 先の年収300万円の公務員がそうだ。「貯めたお金で不動産投資をしたいので教えてほしい」と伊藤さんの元を訪れたという彼、専業主婦の妻と小さい子供を抱えながら、貯金額は驚くなかれ1000万円! 計画的に家計をやりくりし、コツコツ貯金を実践。すでに不動産投資の本を読みこみ、投資に向けての準備も万端だったという。

 年収1500万円の証券マンと年収300万円の公務員では、年収に5倍もの差があるが「間違いなく後者のほうが10年後には資産家になっている」と伊藤さんは断言する。

 ここで下の図を見ていただきたい。伊藤さんによると、お金持ちになる道のりは3つのステージ、6つのレベルに分かれる。

 さて、今のあなたはどこに位置しているだろうか。日々の暮らしに追われ、一生働き続けなければならない、いわば“お金の奴隷”状態の「アリ」なのか。あるいは、公務員の彼のように“お金の主人”として、「ゴールドスワン」のステージに駆け上がる可能性を秘めたヒヨコやスワンといったお金持ち予備軍なのか。

 もうおわかりだろう。

後者を目指すならば、大前提として「支出コントロール」の壁を乗り越える必要がある。といっても、方法は簡単だ。給料をもらったら、先にその1~3割を自動引き落としで貯蓄し、残りの予算で生活する習慣をつければいい。ジミなようで、これこそがお金持ちになるための大前提なのだ。

>>中編はこちらから 「収入の川」を2本作るのがお金持ちへの第一歩

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