実はこれまで、国内のミルク入り缶コーヒーの容器はほとんどがスチール缶だった。業界団体が約30年にわたり、ミルク入り缶飲料でのアルミ缶の使用を自粛するよう要請してきたからだ。
ミルク入りの缶飲料は致死率の高いボツリヌス菌が繁殖する可能性があるが、アルミ缶では、それを発見しにくいというのである。
軟らかいアルミの飲料缶は一般的に、薄くても強度を保てるようにするため、中にガスを入れて内圧を高めている。つまり、もともと缶が膨れているため、菌が増殖したことによる缶の膨張を消費者が察知できない恐れがある。
製造工場では缶の底をたたき、音の振動で内部の圧力を測る「打検」で菌が増殖していないか確認している。ただ、打検はスチール缶のように底が平らでないと難しく、ドーム型にへこんだアルミ缶では確認が困難だとされる。
アルミ缶導入の効用そんな状況に一石を投じたのが日本コカ・コーラだ。
もっとも、昨年8月には工場の衛生管理の進化を踏まえて業界団体の「申し合わせ事項」が変更され、ミルク入り缶飲料にアルミ缶を使うことが認められやすくなった。しかし、日本コカ・コーラは“アルミ缶解禁”に先んじ、昨年4月ごろからアルミ缶コーヒーの販売を始めているのだ。
そこには日本コカ・コーラのアルミ缶化への強いこだわりが見えるが、なぜなのか──。理由の一つにアルミ缶のコストパフォーマンスの良さがあるとみられている。
現状、190ミリリットルのコーヒー缶の重さは、スチール缶約30グラムに対し、アルミ缶は約10グラム。確かに今、アルミの地金価格は高止まりしているが、1缶当たりに使われる素材の量が少ない分、アルミ缶の方が安くなりやすいというわけだ。もちろん、缶が軽いほど輸送時の二酸化炭素の排出量も削減できる。
また、「アルミは材料の相場がオープンになっているため、素材調達の透明性が高い」(素材メーカー関係者)こともアルミ缶化を後押しした可能性が高い。
飲料メーカーにはアルミ缶という選択肢を持つこと自体もメリットだ。調達先の候補を増やせる上、アルミとスチールをてんびんに掛けた価格交渉もできる。
今年1月末時点で日本コカ・コーラは、缶コーヒー「ジョージア」の18製品を含む20製品をアルミ缶に切り替えている。この動きが飲料業界全体に広がれば、アルミ缶のみを製造する昭和電工のような缶メーカーには間違いなく追い風となる。
(週刊ダイヤモンド編集部 新井美江子)

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