「アフリカからもっとも近い、“黒人のいない”リゾート」モーリシャス [橘玲の世界投資見聞録]

       

 現在のモーリシャスの民族比率はインド系68%、クレオール27%で、それ以外は華人3%、フランス人2%となっている。

 フランスの植民地支配が1世紀続いたあと、1810年にイギリスに占領され、14年にイギリス領となった。だがその後もフランス文化の影響は強く残り、いまでも国民の大半がモーリシャス・クレオール語(植民地化したフランス語)を話し、新聞・テレビでもフランス語が使われている(外国人に話しかけるときも最初がフランス語で、それで通じないと英語になる)。

タックスヘイヴンとしてのモーリシャス

 モーリシャスの経済はサトウキビや茶などのプランテーションに依存していたが、1968年の独立後は観光業にちからを入れ、またタックスヘイヴン政策を採用することで金融ビジネスを発展させた。

 ポートルイスの港を再開発したウォーターフロントから政府庁舎や市庁舎へと向かうメインストリート(プラス・ダルム広場)にはずらりと銀行が並んでいる。

 オフショア金融センターとしてのモーリシャスの強みは、インドとの二重課税防止協定によって、モーリシャスの居住者(個人および法人)がインドに投資して得たキャピタルゲインがモーリシャス国内でしか課税対象にならないことだ。

 タックスヘイヴンであるモーリシャスのキャピタルゲイン課税は3%なので、インドに投資する際にモーリシャスを経由すれば租税コストを大幅に軽減できる。これは「モーリシャスルート」と呼ばれ、2001年から11年の10年間でインドへの投資の39.6%がモーリシャスからのものになっている。同様の二重課税防止協定はシンガポールとのあいだでも締結されており、両者を合わせると海外からインドへの投資の48%を占める(以上の記述はWikipedia英語版「Mauritius route」)。


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2015年5月10日の経済記事

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