京都橘大学(京都市山科区、学長:岡田知弘)では、日本航空株式会社(JAL)との産学公連携プロジェクト「ツアープランニング(新たな人流)で地域課題を解決!」を進行してきました。この度、プロジェクトの集大成として7月10日(木)、学生によるJALへの最終提案会を開催します。



 本プロジェクトは、共通教育のキャリア形成科目に位置する「クロスオーバー型課題解決プロジェクト」の授業の一環で、毎年、企業や行政から提示されたリアルな課題について、学部・学科の枠を越えて各分野の専門知識を出しあい、課題解決に取り組んでいます。
 京都市は2024年に外国人観光客が初の1000万人超となり、近年はオーバーツーリズム対策として「観光の分散化」を掲げています。また、「もうひとつの京都」プロジェクトにおいても、海の京都(日本海に面する北部地域)・森の京都(日本の原風景が残る中部地域)・お茶の京都(茶畑の青々とした新緑の景色が息づく南部地域)などの各エリアならではの魅力を発掘し、地域全体の活性化を目指しています。こうした京都の観光産業における課題を踏まえ、本プロジェクトでは「訪日外国人観光客」と「もうひとつの京都」をキーワードに、京都市のオーバーツーリズム緩和に寄与するツアープランニングに学生が挑戦します。
 今回のツアープランニング提案を通じて、社会課題に対して自ら問いを立て、情報を収集し考察することで、予測困難な時代においても未来を構想し挑戦する力を養う契機としたいと考えています。


【JAL×京都橘大学 産学公連携『クロスオーバー型課題解決プロジェクト』最終提案会 概要】
開催日時:2025年7月10日(木)15:15 - 16:55
開催場所:京都橘大学 アカデミックリンクス3階 アクティブラーニングスタジオ
発 表 者 :クロスオーバー型課題解決プロジェクト履修者 経済学部、経営学部 2・3回生 25名
担当教員:経営学部 経営学科 教授 平尾 毅
講  師:日本航空株式会社 京都支店長 佐渡谷 有希 氏
     株式会社JAL航空みらいラボ 産学共創部関西統括グループ長 遠山 忠輝 氏


進行予定:
15:15~15:20 開会の辞
15:20~16:20 発表(10分×6チーム)
16:20~16:45 講評
16:45~16:50 表彰
16:50~16:55 閉会の辞


【京都市 外国人観光客数 統計発表値推移について】
 京都市産業観光局観光MICE推進室の発表によると、令和6(2024)年 京都観光総合調査の結果、京都市の外国人観光客数は初の1000万人超となり、過去最高値でした。令和7年度は観光課題対策強化のため、観光地・道路・市バスの混雑対策や、府市連携による周遊観光の更なる促進に取り組む予定とされています。


【「もうひとつの京都」について 】
 「もうひとつの京都」とは、「海の京都」「森の京都」「お茶の京都」「竹の里・乙訓」と呼ばれる地域の総称です。京都府総合計画によると、 2040年に実現したい姿として「もうひとつの京都」が世界有数の観光ブランドとして確立され、交流人口が拡大し、地域経済が活性化することが目指されています。


【授業担当教員のコメント】
経営学部 経営学科 教授 平尾 毅(経営学部長)
専門分野:イノベーション論, 人的資源管理論, 経営史

 海の京都、森の京都、お茶の京都の各地域でフィールドワークにご協力いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。経済学部および経営学部の学生たちは、これらのフィールドで多様な定性データを収集することで、定量データの分析を通して構築した仮説を検証してきました。何度も試行錯誤を重ねて、オーバーツーリズム緩和に資する新たな人流創出プランを策定し、最終提案会に臨みます。
このプロセスを通じて学生は、データドリブンな課題解決力と実際の体験を経て実践知を獲得することの大切さを学び、今後の社会で活躍する大きな糧としたことと思います。


▼本件に関する問い合わせ先
京都橘大学 企画部 広報課
住所:〒607-8175 京都市山科区大宅山田町34
TEL:075-574-4112
FAX:075-574-4151
メール:pub@tachibana-u.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
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