プレスリリース

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2025年7月28日
日鉄ソリューションズ株式会社


システム開発AIエージェント「NSDevia」の提供を開始
~AIと人間の協働による知識の可視化と継承を支援~

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉置 和彦、以下 「NSSOL」)は、2025年7月より生成AIを用いた開発AIエージェント「NSDevia(エヌエスデヴィア)」の提供を開始しました。
本サービスは、2025年1月に株式会社Jitera(本社:東京都港区、代表取締役:柳澤 直、以下「Jitera社」)と締結したテクノロジーパートナー契約に基づき、Jitera社が開発するAIエージェント「Jitera」をNSSOLのセキュリティ基準を満たしたサービスプラットフォーム「Nestorium(※1)」上に構築し、提供するものです。


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近年、デジタル化の加速に伴い、企業におけるシステム開発・運用の迅速化と効率化が求められています。生成AI技術の進展により、コードの自動生成やバグの検出と修正提案など、従来は多くの工数を要していた工程の効率化が可能となってきました。NSSOLではこうした技術を活用し、システム開発の生産性向上に向けた取り組みを積極的に推進しています。

実際のシステム開発の現場ではIT技術に関する知識だけではなく、対象となる業務やシステムに関する深い知識(ドメイン知識)が不可欠ですが、こうした知識を正確に文書化し、継続的に維持することは、非常に困難な課題とされています。NSSOLでは、「AI Readyなドキュメント(AIに即座にインプットでき、AIが解釈しやすいテキストベースの構造化されたドキュメント)」の蓄積を重視し、人間とAIが協働してドキュメントの作成・維持を行うことで、知識の共有と開発効率の向上を図ります。これにより、人間とAIが同じドメイン知識を前提に、様々なシステム開発・保守運用業務におけるドキュメンテーションやコーディングにおいて、より高度な協働が可能となる世界の実現を目指しています。

「NSDevia」は、ソースコードの補完やデバッグ支援に加え、要件定義書や設計書、テストケースなどのドキュメント作成を支援し、それらをAIと人間の双方にとって読み書きしやすい形式で管理する機能を備えた次世代の開発支援ツールです。AI Readyを実現するための「NSDevia」の特徴や多様な活用シーン、提供形態は以下のとおりです。


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「AI Readyなドキュメント」を活用した人間とAIの協働イメージ

NSDeviaの主な特徴
1.AIと人間の双方に最適化された「ドキュメント管理機能」
NSDeviaでは、AIが生成した要件定義書や設計書などの技術文書を「AI Readyなドキュメント」として効率的に保管・蓄積できます。ドキュメントの作成・修正履歴も自動で管理されるため、変更の追跡が容易です。また、コーディング規約などの指示内容を文書化することで、シンプルなプロンプトから高精度な成果物を生成することが可能になります。既存のドキュメントの取り込みにも対応しており、過去の資産を活かした開発が可能です。


2.多様な業務を支援する「AIチャット機能」
NSDeviaのAIチャットでは、コードやドキュメントに関する質問、コーディングやドキュメンテーションなどの各種タスクを自然な対話形式で依頼できます。NSDeviaに蓄積された「AI Readyなドキュメント」をメンション機能によりAIにインプットすることで高品質な回答を得ることができ、開発業務の効率化と品質向上を強力にサポートします。

3.開発環境にシームレスに統合できる「IDE用プラグイン」
NSDeviaはWebブラウザだけでなく、Visual Studio Code、JetBrains IDE、Eclipse IDEに対応した専用プラグインを提供しています。これにより、日常のコーディングやデバッグ作業において、NSDeviaの機能や「AI Readyなドキュメント」を直接活用でき、生産性の大幅な向上が期待できます。

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NSDevia画面イメージ

NSDeviaの活用シーン
1. ブラックボックス化した既存システムのリバースエンジニアリング
NSDeviaは、既存システムのソースコードを解析し、設計ドキュメントを自動生成することで、システムの構造理解と改善を支援します。これにより、保守性の向上や技術的負債の解消が可能になります。

2. レガシーシステムのモダナイゼーション支援
旧来のアーキテクチャで構築されたレガシーシステムを、最新のプログラミング言語やフレームワークへと再構築するプロセスをNSDeviaが支援します。再構築に合わせて「AI Readyなドキュメント」を整備することで、運用・保守フェーズにおける業務効率をも大幅に向上させることが可能です。

3. 保守・運用業務の効率化と知見の継承
既存システムの改修や機能追加などの保守・運用業務において、NSDeviaは作業工数の削減を可能にします。さらに、システムに関する知見をNSDevia上に蓄積することで、属人化の防止と技術継承を促進します。

4. 新規システム構築におけるQCD(品質・コスト・納期)の最適化
新規サービスの立ち上げや基幹システムの構築など、要求される品質・コスト・納期に合わせて「NSDevia」を活用することができます。膨大な量のドキュメントやソースコードの初期作成をAIが支援することで、ゼロからの開発に伴う負荷を軽減し、開発スピードと精度の向上を実現します。



NSDeviaの提供形態
1. SaaS型プラン
迅速な導入を希望される企業様向けに、インターネット経由でご利用いただけるSaaS(Software as a Service)型プランを提供しています。初期構築の手間を省き、すぐにNSDeviaの機能をご活用いただけます。

2. 専用環境プラン
高度なセキュリティポリシーを必要とする企業様には、当社のサービスプラットフォーム上にお客様専用のNSDevia環境を構築し、提供する専用環境プランをご用意しています。安全性を確保しながら、柔軟な運用が可能です。

3. お客様のインフラ環境でのオンプレミス構築
お客様が管理するインフラ環境上にNSDeviaを構築・保守するオンプレミス型プランも対応可能です。個別の要件に応じたカスタマイズが可能で、社内システムとの連携や独自運用にも柔軟に対応します。

今後も「NSDevia」は、当社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、プロジェクトマネジメント支援、テストや運用業務の自動化など、ITシステムのライフサイクル全体に渡ってAIを活用するサービスを順次拡充してまいります。これらの取り組みを通じて、社内外のシステム開発現場における生産性の向上を力強く推進してまいります。
以上

(※1)Nestorium
NSSOL製のサービスをより迅速に開発して立ち上げできるようにするための全社共通の標準プラットフォーム。Nestoriumを使用することで新規サービスを開発する際に必要となるプラットフォーム構築・セキュリティ担保・社内手続きなどを簡略化することが可能になります。
・NS Solutions、NSSOL、NS(ロゴ)、Nestoriumは、日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。
・NSDevia、NSDevia(ロゴ)は日鉄ソリューションズ株式会社の商標です。

・本文中の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

【本件に関するお問い合わせ先】
日鉄ソリューションズ株式会社
流通・サービスソリューション事業本部 DXビジネス・イノベーションセンター
NSDevia問い合わせ窓口
E-mail:rs-nsdevia-info@jp.nssol.nipponsteel.com

【報道関係お問い合わせ先】
日鉄ソリューションズ株式会社
管理本部 総務部 広報グループ
E-mail:press@jp.nssol.nipponsteel.com
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