~地元企業とともに新プロジェクト「移動型キオスク」を立ち上げ~

常石グループの一般財団法人神原・ツネイシ文化財団(広島県福山市 代表者:代表理事 神原勝成)は、今秋10月に開催する『ひろしま国際建築祭2025』(以下、建築祭)において、新たに2名の日本を代表する建築家、堀部安嗣氏、中山英之氏が設計する「移動型キオスク(小さな建築)」の設置を発表します。このキオスクは建築祭の「思想の入り口」、来場者との「対話の場」、歴史・風景・営みから建築を解くことで見えてくる「場所の文脈」でもあり、ひろしまの人・建築・地域・自然をつなぐ「象徴的装置」として機能する新しい建物となり2つのプロジェクトとして始動します。


2つのプロジェクトは、両建築家がそれぞれ地元企業の支援を受けて実現しました。堀部氏は株式会社ウッドワン(広島県廿日市市、代表者:代表取締役社長 中本祐昌、以下ウッドワン)と連携。中山氏は株式会社モルテン(広島県広島市、代表者:代表取締役社長 最高経営責任者 民秋清史、以下モルテン)とともに「移動型キオスク」を制作します。

この「移動型キオスク—小さな建築プロジェクト」は、今後、3年に1度のひろしま国際建築祭開催毎時に新たなキオスクを増やしながら発展していく計画です。第2回のひろしま国際建築祭(2028年開催予定)でも複数の設置を行った後、第3回のひろしま国際建築祭(2031年開催予定)では、2025年、2028年2回分のキオスクを加え、建築祭来場者に楽しんでいただける「キオスクマルシェ」の開催も検討しています。

今回新たな建築家2名が加わることによって、ひろしま国際建築祭2025への参加作家は全23組となります。(2025年8月現在)

■プロジェクト 概要
移動型キオスク—小さな建築プロジェクト01:「つぼや」堀部安嗣氏 x ウッドワン


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堀部安嗣 「つぼや」 イメージ画像


建築祭の会場のひとつである広島県福山市の神勝寺 禅と庭のミュージアムにある、作庭家・中根金作氏による枯山水庭園「無明の庭」に設置。普段は立ち入ることができない庭の中に期間限定で登場し、神勝寺本堂から見る「一幅の画」として、視覚的にも体験的にも心に刻まれる建築となります。「木の文化」の継承者であるウッドワンの哲学を反映しながら、日本の伝統的な手刻み大工技術を用い、羽根建築工房が吉野檜無垢材による小屋を組み上げます。

・参加建築家、協賛企業からのコメント
堀部安嗣氏コメント:
アーキテクチャー(Architecture)とは物理的なものではなく、茶道、柔道、武士道のような「~道」ではないかと考えます。未来のための、過去から続く一本の道。その”道”の途中に存在する今回のプロジェクトでは、日本で今まさに失われつつある価値ある身近な素材や伝統的な手刻みの大工技術を継承してゆくために何ができるか、考えるよい機会にしたいです。
尺貫法の6尺(1,820mm)×6尺(1,820mm)は一坪です。これが人の住まいや土地の基本となっています。この一坪という単位を『つぼや』でお楽しみ下さい。

ウッドワンコメント:
「木材で、この世に新しい価値を提供する。」1952年の創立以来、ウッドワンは広島で木と向き合い、その可能性を探求し続けてきました。この度、広島を舞台とする「ひろしま国際建築祭」に協賛できることを誇りに思います。自社で育てた優良な木材と、木の可能性を知り尽くした技術が、建築に確かな選択肢を提供します。自然と共に、建築を支える存在でありたい。この祭典が、世界の建築家と私たちの想いを繋ぐ場となることを願っています。

移動型キオスク—小さな建築プロジェクト02:「風景が通り抜けるキオスク」中山英之氏 x モルテン 


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中山英之 「風景が通り抜けるキオスク」 イメージ画像


建築祭の会場のひとつである広島県尾道市のONOMICHI U2に隣接するウォーターフロントの木製デッキの空間、オリーブ広場に設置するキオスク。透明な膜材の2つの小さな建築による“風景が通り抜ける”キオスクが登場します。2つの建築の蓋をあけるとそれが屋根になり、子供向けのワークショプなども行う予定です。モルテンが掲げる独創的なものづくりの場「the Box」を象徴するように、クリエイティブな場を提供します。



・参加建築家、協賛企業からのコメント
中山英之氏コメント:
個別の島々だった瀬戸内が船や橋で結び合わされたように、ふたつの小さなキオスクが手をつないで、ひとつの場所をつくり出します。キオスクたちは半透明な素材で覆われて、収納されたさまざまな物たちが、風景を背景に浮かびます。ふたつのキオスクから生まれる場所は、収納された物や道具と、訪れた人々や子供たちが出会う空間です。透き通った大きなスケッチブックを広げて、尾道の海や空に毎日違った絵を描き込むような、そんな光景を想像しています。

モルテンコメント:
2022年に広島に開設した開発拠点 molten [the Box]を通じ、建築が人と地域をつなぎ活性化する力を実感しました。この度、モルテンも初開催となるひろしま国際建築祭2025にて、中山英之さんの作品『風景が通り抜けるキオスク』をサポートする形で参加できることを光栄に思います。本祭が多くの出会いを生み、瀬戸内の創造性を育む場となることを願っています。


■移動型キオスク—小さな建築プロジェクト 概要
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*神勝寺 禅と庭のミュージアム:https://szmg.jp/
*ONOMICHI U2:https://onomichi-u2.com/

■参加建築家、協賛企業について
・堀部安嗣氏:

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堀部安嗣 ©Tetsuya Ito


1967年 神奈川県横浜市生まれ。
1990年 筑波大学芸術専門学群環境デザインコース卒業。
1991-1994年 益子アトリエにて益子義弘に師事。
1994年 堀部安嗣建築設計事務所を設立。
2002年 第18回吉岡賞を《牛久のギャラリー》で受賞。
                        
2007-2024年 京都造形芸術大学 (2020年4月より、京都芸術大学に校名変更)大学院教授
2016年 日本建築学会賞(作品)を《竹林寺納骨堂》で受賞。
2020年 毎日デザイン賞を《立ち去りがたい建築》で受賞。
2022年- 放送大学教授
https://horibe-aa.jp


・中山英之氏:

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中山英之 ©Takashi Kato


1972年 福岡県生まれ


1998年 東京藝術大学 美術学部 建築科 卒業
2000年 東京藝術大学大学院 美術研究科 建築専攻 修士課程 修了
2000-2007年 伊東豊雄建築設計事務所 勤務
2007年 中山英之建築設計事務所 設立
2024年- 東京藝術大学美術学部建築科 教授

代表作に「石の島の石」「弦と弧」「mitosaya薬草園蒸留所」などがあり、ブルワリー施設やレストラン、店舗、公共施設、オフィス、住宅など幅広い用途の設計を手掛けている。主な賞歴にSD Review 2004 鹿島賞、第17回環境・設備デザイン賞 優秀賞、グッドデザイン賞金賞がある。主な著書に『中山英之|スケッチング』『中山英之|1/1000000000』『建築のそれからにまつわる5本の映画 ,and then: 5 films of 5 architectures』がある。
http://www.hideyukinakayama.com

・株式会社ウッドワン

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◎所在地:広島県廿日市市木材港南1-1
◎設立:1952年4月
業種:キッチン、建具、床等をトータルでご提案する木質総合建材メーカー
事業の特徴:ニュージーランドで約4万ヘクタールの森林を保有し、約30年をかけて苗木から木を育て、
育てた木を主な原料として、内装用の床材や建具、キッチンの扉などに加工し販売。
https://www.woodwone.co.jp

・株式会社モルテン

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◎所在地:広島県広島市西区観音新町4-10-97-21
◎設立:1958年11月1日
業種:スポーツ用品の開発と製造と販売、自動車部品の開発と製造と販売、
医療・福祉機器の開発と製造と販売、マリン・産業用品の開発と製造と販売。
https://www.molten.co.jp/

■〈ひろしま国際建築祭〉とは
一般財団法人神原・ツネイシ文化財団が「建築」で未来の街をつくり、こどもの感性を磨き、地域を活性化させ、地域の“名建築”を未来に残すことをミッションとして掲げ、3年に1度開催する建築文化を発信する祭典で、現在日本各地で開催されている芸術祭の“建築”版のような文化イベントです。
初回の2025年は、広島県の福山市・尾道市にある7つの会場を中心に8つの建築にまつわる展示を2025年10⽉4⽇(⼟)-2025年11⽉30⽇(⽇)(58⽇間)行います。世界的に活躍する著名建築家はもちろん、未来を担う建築家・作家まで総勢23組が出展します。
会期中は、建築家による講演会や、展覧会のガイドツアー、子供向けワークショップなど、多岐にわたるプログラムも開催します。
詳細は公式サイトをご覧ください。

◎ホームページ
https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/
◎SNS


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X


■一般財団法人神原・ツネイシ文化財団(常石グループ)について
『ひろしま国際建築祭2025』を主催する<神原・ツネイシ文化財団>は、常石グループ(広島県福山市)がさらなる地域の活性化と豊かな市民生活の実現に向け、建築文化を発信することを目的のひとつとして設立した財団です。常石グループは、海運、造船、物流、商社・エネルギー、環境、ライフ&リゾートの各事業分野で地域社会と連携しながら新たな価値創造を推進しています。また、2025年に新たに設立したグループ社会貢献推進部を通じて、地域貢献活動へのサポートを拡大しています。
神原・ツネイシ文化財団:ABOUT | 一般財団法人 神原・ツネイシ文化財団
常石グループ:https://www.tsuneishi-g.jp/company/


本件に関するお問合わせ先
◎一般の方向けお問い合わせ先:
以下ホームページのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
『ひろしま国際建築祭2025』公式ホームページ
https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/
 

◎報道関係者お問い合わせ先:
『ひろしま国際建築祭2025』 
実行委員会事務局(一般財団法人神原・ツネイシ文化財団 内)
メール:pr@kambara-tsuneishi-foundation.jp(担当:守田美奈子)

関連リンク
常石グループ
https://www.tsuneishi-g.jp/
一般財団法人 神原・ツネイシ文化財団
https://kambara-tsuneishi-foundation.jp/
ひろしま国際建築祭 2025
https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/
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