近年、医療現場では患者のプライバシー保護や安全管理の観点から、看護学生が実際に現場に立ち会える機会が限られてきています。
そこで本学では、「現場での学びを仮想空間で再現する」ことに着目し、看護学実習の一部にVR導入を進めてきました。看護学部看護学科4回生の正課科目・総合看護学実習では、VRを活用した体験型実習として、学生はヘッドマウントディスプレイを装着し、実習ガイダンス、医療機器を含めた治療環境の理解、患者の全身状態観察など、複雑な医療状況を仮想空間の中で何度でもシミュレートすることができます。
今後は、VR実習の対象領域をさらに広げ、術後観察や多職種連携、在宅看護のシナリオなど、より多様な医療現場の再現に取り組む予定です。さらに、その他の医療系学科との連携によるシミュレーション教育にも注力し、チーム医療の基盤となる横断的な学びを強化していきます。
京都橘大学は、時代の変化に対応した教育のかたちを追求し、地域を支え、実社会で活躍できる専門職人材の育成に取り組み続けます。
【看護学部 特徴】
2005年に開設し、20周年を迎えた看護学部は、関西私立大学のなかでも先駆けであり(京都府内の4年制私立大学では初)、これまで1,549名(2025年3月卒業生までの合計)の卒業生を輩出してきました。「人によりそう看護」を実践する看護師を養成することを目標に、多様で豊富な実習を行っています。考え抜く力と応用力を磨く「シミュレーション教育」や生涯をとおして学びを支える「卒後教育」「大学院教育」など、「時代の変化に対応し、どのような状況でも人によりそう看護を創造し、実践できる看護師になってほしい」という理念を大切にしています。常に10年先を見据えたカリキュラムを構築し、地域社会に貢献できる人材の養成を行っています。
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